本製品はUSS3とPCをUSBにて簡潔に接続するハードウェアと、USS3のコントロールテーブルを変更したりモニタするWindows用プログラムを含むコンフィギュレータです。
USS3のアナログ出力機能のみを使ってデータ収集を行う場合は、USS3の内部パラメータを煮詰めるに当たって煩雑な通信やプロトコルを制御するプログラムを作成する必要がありません。また、計測データを通信にてPCで収集する場合はハードウェアがそのまま活用できますし、装置に組み込んで使用することもできます。
商品番号 | BTE082 |
電気的仕様 | 電源電圧範囲:DC7.2V~DC26V 絶対最大定格電圧:DC30V 絶対最大定格電流:30A 使用USBチップ:FTDI社 FT232RQ |
通信仕様 | RS485 I/F:半二重・最大通信速度10Mbps・ESD 16kV・最大ノード数 256台・終端抵抗付 TTL I/F:半二重・5Vレベル・最大通信速度 1Mbps・ESD 1kV・最大ノード数 32台 RS232C I/F:全二重・TX/RXのみ・最大通信速度 460kbps 電源:USBバスパワーにて駆動 |
その他 | USBバージョン:USB 2.0 重量:約15g (本体のみ) |
温湿度条件 | -5~+50℃ 20~80% (ただし結露しない事) |
環境対応 | RoHS・Pb Free対応 |
内径φ2.1mm外径φ5.5mm
付属のACアダプタを接続します。CN1より供給される電源は、CN3~CN11の電源出力用としてのみ供給され、RS485/RS232C /TTL I/Fの回路では使用されません。
端子名 | 信号名 |
CENTER PIN | VDD (DC7.2~26V IN) |
OUTER | GND |
miniB
付属のUSBケーブルを使用しPCとマルチI/Fハブ(以後ハブ)同士を接続します。デバイスドライバをインストールすると、PCからは新しいCOMポートとして識別されます。
なお、ハブにはRS485・TTL・RS232Cの3種類のI/Fが装備されますが、PCのCOMポートは1つです。通常の使用においては、いずれかのI/Fを意図的に排他使用する事で機能の競合を避けて運用します。また、RS485・TTL・RS232Cの各I/Fに使用される電力は、USBのバスパワーにて供給されます。
MOLEX 22-03-5045
RS485 I/F及び電源を兼ね備えたコネクタで、付属の4ピンケーブルでUSS3と接続します。4つのコネクタは内部で並列接続していますので、どのコネクタを使用しても違いはありません。
RS485コネクタのVDD(3pin)・GND(4pin)端子はCN1より供給される電源を接続しており、RS485コネクタに接続する機器へ電源を供給するものです。よって、この端子へ直接外部より電源を供給しないで下さい。
なお、ターミネータスイッチ(SW2)にて終端抵抗をON/OFFする事ができます。通常の運用ではONにして下さい。
端子番号 | 信号名 |
1 | D-/DM (RS485) |
2 | D+/DP (RS485) |
3 | VDD (DC7.2~25V OUT) |
4 | GND/SIGNAL GND |
MOLEX 22-03-5035
TTLレベルで通信を行う装置を接続します。SIGNAL端子はハブ内部の5Vへ10kΩでプルアップしています。主にDynamixel AX-12シリーズを接続して使用する事を想定しています。
端子番号 | 信号名 |
1 | SIGNAL (BIDIRECTION) |
2 | VDD (DC7.2~25V OUT) |
3 | GND/SIGNAL GND |
3pinピンヘッダ(2.5mmピッチ)
RS232Cレベルの通信を行う端子です。3kΩ/1000pFの最悪負荷条件において、最高460kbpsの通信速度を確保しています。
マイコンボード等における3線式RS232Cレベルシリアル通信(TX/RX/GND)に対応するI/Fですので、フル結線のRS232Cには対応していません。
端子番号 | 信号名 |
1 | TX (OUT) |
2 | GND |
3 | RX (IN) |
CN1に電源が供給された電源をCN3~CN11のVDD端子に接続ないし切断します。それ以外の機能(USB・各種I/F用IC等)はCN2のUSBバスパワーで動作するため、SW1とは連動しません。
また、CN1に電源が供給されたACアダプタを接続しSW1をONにすると、LED1が点灯しますので、通電状態である事が目視で確認できます。
なお、CN1に供給される電圧が約7.2Vを下回ると、SW1に連動した回路が動作電圧に満た無い事を検出し、CN3~CN11への電源供給が行われなくなります。
RS485コネクタを使用する場合に有用で、ハブがネットワーク上の最終端にある場合にSW2をONにする事でRS485コネクタのD-(1pin)及びD+(2pin)間に120Ωの抵抗が挿入されます。RS485コネクタを使用せず、その他のTTL・RS232Cコネクタを使用する場合もONにして下さい。
USS3を接続して使用する場合は、常時ONで使用する事を推奨します。
CN1に電源が供給されたACアダプタを接続し、SW1をONにすると点灯します。SW1をOFFもしくは電源電圧が供給される電圧がDC7.2Vを下回ると消灯します。
USBケーブルでCN2とPCを接続しOSから使用可能な状態になった状態で、コンフィギュレータ等で通信を開始すると明滅します。無通信状態では消灯します。
なお、ボーレートが一致しないUSS3からのPCへの応答があったとしても、LED3(RX)は点灯しません。
特にこの順である必要はありませんが、どの順にせよハブのSW1は始めにOFFにしておき、CN3~CN8への電源供給を断っておきます。
使用するUSS3の数が増えた場合は、残りの空いているCN3~CN8か、既にハブへ接続されているUSS3の空いているRS485コネクタに接続します。なお、RS485の接続形態における問題やターミネータに関しては、USS3のドキュメントを参照して下さい。
これでハブへの電源供給元と、USS3との接続は完了です。
PCとハブをUSBケーブルで接続する前に、デバイスドライバを準備します。
本製品にはFTDI社のUSBシリアル変換ICが使用されています。詳細はこちらを参照下さい。
PCに本装置のデバイスドライバをインストールしたら、通信のパフォーマンスを向上させるために、デバイスマネージャ等から該当するCOMポートのプロパティを開き、以下の設定を行っておきます。
本ページでのメンテナンスは終了します。
以後はDXCONFのページで公開されるツールに移管します。
PCと通信しUSS3のパラメータを変更したりモニタするソフトウェアを紹介します。本ソフトウェアではリアルタイムに検出距離をグラフ表示する機能を持っていますので、実際の検出状況を把握しながらパラメータを微調整を行う事ができます。
なおDynamixelシリーズのパラメータ調整には、別途こちらのソフトウェアを使用します。
公開日: 2012/9/13
サイズ: 1,066,878 byte
MD5チェックサム: 353afbe99c75041b3df8e2bc6fc1b258
更新内容: 一部サポート対象外のデバイスを追加・DXLIB2 V2.7を適用・SCAN方法変更・コンポーネント更新に伴う再構築
ダウンロードしたインストールプログラムを実行し、メッセージに従ってインストールを行います。
正常にインストールが完了すると、スタートメニューのBestTech→USS3 Configuratorにショートカットが作成されます。