1: 2009-06-24 (水) 09:03:06 takaboo | 現: 2022-02-13 (日) 11:35:36 takaboo | ||
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- | TITLE:BTC091 AT91SAM7S256マイコンボードマニュアル | + | TITLE:AT91SAM7S256マイコンボードマニュアル |
#norelated | #norelated | ||
#contents | #contents | ||
+ | [[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=9]] | ||
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**概要 [#bcdbe610] | **概要 [#bcdbe610] | ||
ARM7TDMIコアを内蔵したAtmel社製AT91SAM7S256を搭載したマイコンボードです。 | ARM7TDMIコアを内蔵したAtmel社製AT91SAM7S256を搭載したマイコンボードです。 | ||
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|商品番号 |BTC091 | | |商品番号 |BTC091 | | ||
|PCBリビジョン |E032B (2層) | | |PCBリビジョン |E032B (2層) | | ||
- | |CPU |[[Atmel AT91SAM7S256>http://www.atmel.com/dyn/products/product_card.asp?part_id=3524]] | | + | |CPU |[[Microchip AT91SAM7S256>https://www.microchip.com/en-us/product/AT91SAM7S256]] | |
|メモリ |フラッシュROM: 256kbyte&br;SRAM: 64kbyte | | |メモリ |フラッシュROM: 256kbyte&br;SRAM: 64kbyte | | ||
|クロック |外部オシレータ:18.432MHz (内部はCKGR・PMCによりプログラマブル) | | |クロック |外部オシレータ:18.432MHz (内部はCKGR・PMCによりプログラマブル) | | ||
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|寸法 |W29.5×D34.5mm (参考) | | |寸法 |W29.5×D34.5mm (参考) | | ||
|コネクタ等 |26ピン端子×2, RS232C通信用ピンヘッダ×1, SAM-BAモード切り替えスイッチ×1, リセットボタン×1, 電源モニタLED, miniB USBコネクタ×1 | | |コネクタ等 |26ピン端子×2, RS232C通信用ピンヘッダ×1, SAM-BAモード切り替えスイッチ×1, リセットボタン×1, 電源モニタLED, miniB USBコネクタ×1 | | ||
- | |付属品 |USBケーブル×1, 2列ピンヘッダ | | + | |付属品 |2列ピンヘッダ | |
|環境配慮 |RoHS準拠, 鉛フリー半田 | | |環境配慮 |RoHS準拠, 鉛フリー半田 | | ||
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| 25 | PA18/PGMD6/AD1 | 26 | GND | | | 25 | PA18/PGMD6/AD1 | 26 | GND | | ||
****CN3 [#g3cc8424] | ****CN3 [#g3cc8424] | ||
- | -2mmピッチ 3ピン | + | -2mmピッチ 3ピン ヒロセ電機 A4B-03PA-2DSA(71) |
+ | -推奨圧着ソケット:ヒロセ電機 A4B-03S-2C | ||
-PA9とPA10端子をRS232Cレベルに変換 | -PA9とPA10端子をRS232Cレベルに変換 | ||
-PA9/PA10はJP1を半田ジャンパすることでRS232Cレベル変換ICと切り離し可能 | -PA9/PA10はJP1を半田ジャンパすることでRS232Cレベル変換ICと切り離し可能 | ||
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| 2 | GND | - | | | 2 | GND | - | | ||
| 3 | RX (RS232C→PA9) | I | | | 3 | RX (RS232C→PA9) | I | | ||
+ | |||
****CN4 [#v0a570e4] | ****CN4 [#v0a570e4] | ||
-USB Mini-B | -USB Mini-B | ||
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出荷時に予めフラッシュROMへ弊社オリジナルの[[ブートローダ>AT91SAM_BL]]が書き込まれているため、SAM-BAを使用しない限りSW1はSAM-BAとあるシルクとは反対側に切り替えて使用します。~ | 出荷時に予めフラッシュROMへ弊社オリジナルの[[ブートローダ>AT91SAM_BL]]が書き込まれているため、SAM-BAを使用しない限りSW1はSAM-BAとあるシルクとは反対側に切り替えて使用します。~ | ||
なお、本スイッチを不用意に操作するだけでフラッシュROMの内容が書き換えられてしまいます。SAM-BAを必要としない場合や、不用意な書き換え操作を発生させたくない場合は、本スイッチを除去する事をお勧めします。~ | なお、本スイッチを不用意に操作するだけでフラッシュROMの内容が書き換えられてしまいます。SAM-BAを必要としない場合や、不用意な書き換え操作を発生させたくない場合は、本スイッチを除去する事をお勧めします。~ | ||
- | ※出荷時期やキットの構成によってはSW1が実装されない場合があります。 | + | ※出荷時期やキットの構成によってはSW1が実装されている場合がありますが、現在は未実装となります。 |
***プッシュスイッチ(PB1) [#DETAILS_PB1] | ***プッシュスイッチ(PB1) [#DETAILS_PB1] | ||
PB1にはマイコンのNRST端子が接続されています。押下されるとNRST端子がGNDに接続されます。~ | PB1にはマイコンのNRST端子が接続されています。押下されるとNRST端子がGNDに接続されます。~ | ||
Line 130: | Line 134: | ||
***GCC Developer Lite [#GDL] | ***GCC Developer Lite [#GDL] | ||
GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]。~ | GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]。~ | ||
- | フルインストールないしAT91SAM7Sで使用を選択する事で必要なコンポーネントが自動的にインストールされます。~ | + | 「基本パック」と「ARMパック」をダウンロードしてインストールしてください。なおARMパックインストールの際に表示されるコンポーネントの選択画面では「AT91SAM7Sシリーズでのみ使用」を選択してください。 |
+ | #ref(ArmPackATSAM7S.png) | ||
主要なコンポーネントを簡単に紹介します。 | 主要なコンポーネントを簡単に紹介します。 | ||
-''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' | -''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' | ||
Line 138: | Line 143: | ||
USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | ||
-''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' | -''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' | ||
- | ~汎用シリアルターミナル。簡易的なTLENETクライアントとしても機能する。~ | + | ~汎用シリアルターミナル。簡易的なTELNETクライアントとしても機能する。~ |
USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | ||
-''ARMGCC'' | -''ARMGCC'' | ||
Line 218: | Line 223: | ||
様々なマイコンに対応した転送ツールです。本マイコンにおいては2種類の転送方法に対応します。~ | 様々なマイコンに対応した転送ツールです。本マイコンにおいては2種類の転送方法に対応します。~ | ||
どちらを選択するかはユーザに委ねられます。CPUコアやプログラムの詳細なデバッグも行うついでにメモリの書き換えを行うという場合のみ[[OpenOCD]]、フラッシュROMの書き換えさえ出来ればよいのであればSAM-BAを選択するのが一般的です。~ | どちらを選択するかはユーザに委ねられます。CPUコアやプログラムの詳細なデバッグも行うついでにメモリの書き換えを行うという場合のみ[[OpenOCD]]、フラッシュROMの書き換えさえ出来ればよいのであればSAM-BAを選択するのが一般的です。~ | ||
- | FLASH WRITERを使用して動作するプログラムが構成できる設定リストは以下の通りで、これ以外の設定リストで構成さAれたプログラムをFLASH WRITERで転送しても動作しません。 | + | FLASH WRITERを使用して動作するプログラムが構成できる設定リストは以下の通りで、これ以外の設定リストで構成されたプログラムをFLASH WRITERで転送しても動作しません。 |
-''AT91SAM7S256 (RAM, ARM mode)'' | -''AT91SAM7S256 (RAM, ARM mode)'' | ||
~[[OpenOCD]]を経由してSRAMに転送実行。 | ~[[OpenOCD]]を経由してSRAMに転送実行。 | ||
Line 329: | Line 334: | ||
**サンプルプログラム [#SAMPLE] | **サンプルプログラム [#SAMPLE] | ||
+ | [[こちら>SAM7 SMPL]]にて公開中。 | ||
**その他 [#ETC] | **その他 [#ETC] |