4: 2013-09-24 (火) 21:31:58 takaboo ソース 現: 2016-12-22 (木) 16:37:19 takaboo ソース
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**概要 [#x0a22961] **概要 [#x0a22961]
-本製品(以後UD3.5と称す)は独立した2つのDCモータ用ブリッジ回路を搭載したインテリジェンスモータコントローラです。~+本製品(以後UD3.5と称す)は独立した2つのブラシ付DCモータ用ブリッジ回路を搭載したインテリジェンスモータコントローラです。~
モータドライバの他に11本のデジタル入出力端子を備え、そのうち8本はアナログ計測として使用でき、さらに任意周波数及びデューティーのPWM出力、パルス数やパルス幅計測を行う事ができます。~ モータドライバの他に11本のデジタル入出力端子を備え、そのうち8本はアナログ計測として使用でき、さらに任意周波数及びデューティーのPWM出力、パルス数やパルス幅計測を行う事ができます。~
また、I/FにUSB・RS485・Bluetooth(Advanceのみ)の3種類を装備していますので、様々なホストとのコミュニケーションをサポートします。~ また、I/FにUSB・RS485・Bluetooth(Advanceのみ)の3種類を装備していますので、様々なホストとのコミュニケーションをサポートします。~
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|CENTER:BGCOLOR(red): :idea:|使用方法によっては人や財産を失う恐れがある可能性があります。本ドキュメントを熟読し、危険性の理解と運用方法を順守してください。| |CENTER:BGCOLOR(red): :idea:|使用方法によっては人や財産を失う恐れがある可能性があります。本ドキュメントを熟読し、危険性の理解と運用方法を順守してください。|
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 +|CENTER:BGCOLOR(red): :idea:|2016年12月以後のロットにおいてKO社製コネクタの廃番に伴いモータ用コネクタの仕様が変更されました。&br;ユニバーサルドライバからケーブルが引き出され、ケーブル端にAMASS製XT60コネクタが装着されます。|
**仕様 [#ccb8af41] **仕様 [#ccb8af41]
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|コネクタ |ホストPC間: USB (USB microB)x1&br;GPIO: 2.5mmピッチ3ピンオスヘッダ(信号・5V・GND)x11&br;モータ用電源:近藤科学 ストロングゴールドコネクターx1&br;モータ用: 近藤科学 レーシングコネクターx2&br;Dynamixel I/F (MPU&センサ電源用):molex 22-03-5045x1 | |コネクタ |ホストPC間: USB (USB microB)x1&br;GPIO: 2.5mmピッチ3ピンオスヘッダ(信号・5V・GND)x11&br;モータ用電源:近藤科学 ストロングゴールドコネクターx1&br;モータ用: 近藤科学 レーシングコネクターx2&br;Dynamixel I/F (MPU&センサ電源用):molex 22-03-5045x1 |
|GPIO機能 |GPIOは全部で11ch装備し以下の機能を割当可能(排他含)&br;汎用入力:11ch(プルアップON/OFF機能あり)&br;汎用出力:11ch(オープンドレイン出力機能あり)&br;アナログ入力:8ch(分解能10bit)&br;パルス幅計測:3ch(分解能16bit 基準クロックは47k~24MHzの中で5段階)&br;PWM出力:3ch(分解能16bit 基準クロックは47k~24MHzの中で5段階) | |GPIO機能 |GPIOは全部で11ch装備し以下の機能を割当可能(排他含)&br;汎用入力:11ch(プルアップON/OFF機能あり)&br;汎用出力:11ch(オープンドレイン出力機能あり)&br;アナログ入力:8ch(分解能10bit)&br;パルス幅計測:3ch(分解能16bit 基準クロックは47k~24MHzの中で5段階)&br;PWM出力:3ch(分解能16bit 基準クロックは47k~24MHzの中で5段階) |
-|環境配慮 |Rohs未対応 |+|環境配慮 |初回ロットを除き鉛フリー半田・Rohs対応 |
***内部簡略ブロック [#h7708d30] ***内部簡略ブロック [#h7708d30]
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IEC61000-4-2 level4のESD保護~ IEC61000-4-2 level4のESD保護~
電流制限用に47Ωの直列抵抗搭載~ 電流制限用に47Ωの直列抵抗搭載~
-出力時の最大電圧は3.3V+出力時レベル:L=0~0.4V/H=2.9~3.3V
 +入力時レベル:L=-0.3~0.8V/H=2~5.5V~ 
 +絶対最大定格:-0.3~5.5V~ 
 +全GPIO総電流:100mA以下(入出力にかかわらず)
-③ピン(GND)はボード内全て(ロジックおよびモータ電源)において共通 -③ピン(GND)はボード内全て(ロジックおよびモータ電源)において共通
-プログラマブルな内蔵プルアップ抵抗(約100kΩ)を搭載。 -プログラマブルな内蔵プルアップ抵抗(約100kΩ)を搭載。
Line 189: Line 194:
IEC61000-4-2 level4のESD保護~ IEC61000-4-2 level4のESD保護~
電流制限用に47Ωの直列抵抗搭載~ 電流制限用に47Ωの直列抵抗搭載~
-出力時の最大電圧は3.3V+出力時レベル:L=0~0.4V/H=2.9~3.3V
 +入力時レベル:L=-0.3~0.8V/H=2~5.5V~ 
 +絶対最大定格:-0.3~5.5V~ 
 +全GPIO総電流:100mA以下(入出力にかかわらず)
-③ピン(GND)はボード内全て(ロジックおよびモータ電源)において共通 -③ピン(GND)はボード内全て(ロジックおよびモータ電源)において共通
-プログラマブルな内蔵プルアップ抵抗(約100kΩ)を搭載。 -プログラマブルな内蔵プルアップ抵抗(約100kΩ)を搭載。
Line 205: Line 213:
****JP1 [#w3ccf192] ****JP1 [#w3ccf192]
-CN3近傍に配置された半田ジャンパで、ショートする事でRS485 I/Fのターミネータが活性化する -CN3近傍に配置された半田ジャンパで、ショートする事でRS485 I/Fのターミネータが活性化する
--出荷時にショート(ターミネータON)+-出荷時にオープン(ターミネータOFF) 
****BZ1 [#p92a2f56] ****BZ1 [#p92a2f56]
-ブザー -ブザー
Line 231: Line 240:
PCのUSBバスパワーでボード内の電源供給を行う他に、PCとMPUとの有線による通信手段を提供します。~ PCのUSBバスパワーでボード内の電源供給を行う他に、PCとMPUとの有線による通信手段を提供します。~
PCとUSBケーブルで接続しブートローダのコマンドモードが起動すると、PCからは増設シリアルポートとして見えます。 PCとUSBケーブルで接続しブートローダのコマンドモードが起動すると、PCからは増設シリアルポートとして見えます。
 +***RS485 [#l3a0ca24]
 +RS485 I/F(CN3)はDynamixelシリーズと電気的に互換性を持っています。ユーザプログラムによってDynamixelプロトコルのホストにもクライアントにも使用でき、単純なコンソールとしても機能させることができます。
 +
 +なお、USB(CN4)へのアプローチが基板と平行になっているため、ロボットなどへ組み込んだ際に機構物等でUSBケーブルが接続できなくなる場合があります。その時は、RS485 I/F(CN3)をコンソールの代用として使用する事をおすすめします。PC用のRS485 I/Fとして、[[BTE061E]]や[[BTE068B]]が使用できます。
 +-コンソールないしDynamixelクライアントとして使用
 +#ref(CN3_to_USB.png,70%)
 +-Dynamixelのホストとして使用
 +#ref(CN3_to_DXHOST.png,70%)
***ブートローダ [#y20bce9e] ***ブートローダ [#y20bce9e]
Line 408: Line 425:
: J1 (GPIO0) | 左前土俵検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE007 IRPXセンサ>BTE007]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。 : J1 (GPIO0) | 左前土俵検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE007 IRPXセンサ>BTE007]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。
: J2 (GPIO1) | 右前土俵検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE007 IRPXセンサ>BTE007]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。 : J2 (GPIO1) | 右前土俵検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE007 IRPXセンサ>BTE007]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。
-: J3 (GPIO2) | 左前ないし左にいる相手検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE023 800mm光センサ>BTE023]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。 +: J3 (GPIO2) | 左前ないし左にいる相手検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE023B 800mmIRリフレクタ >BTE023B]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。 
-: J4 (GPIO3) | 前方にいる相手検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE023 800mm光センサ>BTE023]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。 +: J4 (GPIO3) | 前方にいる相手検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE023B 800mmIRリフレクタ >BTE023B]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。 
-: J5 (GPIO4) | 右前ないし右にいる相手検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE023 800mm光センサ>BTE023]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。+: J5 (GPIO4) | 右前ないし右にいる相手検出を目的としたセンサを接続。ここでは[[BTE023B 800mmIRリフレクタ >BTE023B]]を想定し、5Vの電源供給も含め3線を接続する。
: J8 (GPIO7) | ラジコン用受信器の電源供給用。未使用のJ6ないしJ7でも構わない。5Vで利用出来る受信器を想定。 : J8 (GPIO7) | ラジコン用受信器の電源供給用。未使用のJ6ないしJ7でも構わない。5Vで利用出来る受信器を想定。
: J9 (GPIO8) | ラジコン用受信器のCH1。右側のモータ(M1)のパワー及び回転方向を指令する信号が供給される前提。 : J9 (GPIO8) | ラジコン用受信器のCH1。右側のモータ(M1)のパワー及び回転方向を指令する信号が供給される前提。
Line 439: Line 456:
-Bluetoothを使用する場合は電波が遮蔽されないよう留意する事。 -Bluetoothを使用する場合は電波が遮蔽されないよう留意する事。
-ラジコン用のプロポをUD3.5に近づけると正常な動作を得られなくなる。少なくとも数メートル以上離す事。 -ラジコン用のプロポをUD3.5に近づけると正常な動作を得られなくなる。少なくとも数メートル以上離す事。
 +-基板BOTTOMの露出パッドはいかなる場合も短絡してはならない。
 +-基板TOPの両端に配置されたコンデンサのリードはいかなる場合も短絡してはならない。
 +-2枚構成の基板を固定している四隅のネジはGNDと同電位。
-ゲートON中はPWM指令値が0であっても回生ブレーキ状態となる。 -ゲートON中はPWM指令値が0であっても回生ブレーキ状態となる。
-タスクを複数起動すると1つのタスクの実行時間が延びる。動作時間を優先する場合は、実行タスク数を制限すること。 -タスクを複数起動すると1つのタスクの実行時間が延びる。動作時間を優先する場合は、実行タスク数を制限すること。
-本製品にかかるいかなる損害が生じても、本製品の単価を超える保障は行わない。 -本製品にかかるいかなる損害が生じても、本製品の単価を超える保障は行わない。


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