1: 2013-10-07 (月) 18:51:55 eid7gud | 現: 2022-02-13 (日) 11:44:43 takaboo | ||
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- | TITLE:BTC067C ATmega32Aマイコンボードマニュアル | + | TITLE:ATmega32Aマイコンボードマニュアル |
#norelated | #norelated | ||
#contents | #contents | ||
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**概要 [#s1de0442] | **概要 [#s1de0442] | ||
- | Atmel社製ATmega32Aを搭載したマイコンボードです。~ | + | Microchip社(旧Atmel社)製ATmega32Aを搭載したマイコンボードです。~ |
USBポートを使用してプログラムの書き換えやデバッグをサポートし、USBバスパワーによる運用も可能です。~ | USBポートを使用してプログラムの書き換えやデバッグをサポートし、USBバスパワーによる運用も可能です。~ | ||
なお、CN1とCN2のピンアサインは[[BTC067B]]と互換性を有します。 | なお、CN1とCN2のピンアサインは[[BTC067B]]と互換性を有します。 | ||
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|商品番号 |BTC067C | | |商品番号 |BTC067C | | ||
|リビジョン |E017F (2層) | | |リビジョン |E017F (2層) | | ||
- | |CPU |[[Atmel ATMEGA32A-MN:http://www.atmel.com/ja/jp/devices/ATMEGA32A.aspx]] | | + | |CPU |[[Microchip ATMEGA32A-MN:https://www.microchip.com/en-us/product/ATmega32A]] | |
|クロック |システムクロック 16MHz | | |クロック |システムクロック 16MHz | | ||
|動作温度 |-20~+70℃ | | |動作温度 |-20~+70℃ | | ||
Line 25: | Line 25: | ||
| top | | | top | | ||
| #ref(E17F_TOP.png,30%) | | | #ref(E17F_TOP.png,30%) | | ||
+ | | [[3D pdf>http://www.besttechnology.co.jp/download/3D/E017F_3D.pdf]] | | ||
***回路図 [#o297fb19] | ***回路図 [#o297fb19] | ||
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-1.27mmピッチ5ピン | -1.27mmピッチ5ピン | ||
-ランド穴径 0.7mm | -ランド穴径 0.7mm | ||
+ | -推奨ヘッダ:[[MAC8 XBシリーズ>http://www.mac8sdk.co.jp/mac8/parts/XXX/xh.html]] | ||
| No. | 端子名 | | | No. | 端子名 | | ||
| 1 | PB6(MISO) | | | 1 | PB6(MISO) | | ||
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-USB BUS Power~ | -USB BUS Power~ | ||
CN3にUSBケーブルを接続するとPCから約5Vの電源(バスパワー)が供給され、ボード内に供給されます。~ | CN3にUSBケーブルを接続するとPCから約5Vの電源(バスパワー)が供給され、ボード内に供給されます。~ | ||
- | CN1-3,4(VCC)端子とCN1-1,2(GND)端子間からは5Vが出力されます。 | + | CN1-3,4(VCC)端子とCN1-1,2(GND)端子間からは5Vが出力されます(本マイコンボードで使用される電力も含めて最大500mAの電流制限あり)。 |
#ref(buspower.png) | #ref(buspower.png) | ||
-Self Power~ | -Self Power~ | ||
Line 125: | Line 127: | ||
数少ないGPIOをブートローダの動作切り替えのために使用する事を嫌い、本スイッチによるブートローダのモード切り替えを廃止しています。動作モードの切り替えは[[最新版ブートローダの解説>AVR Bootloader]]に従います。~ | 数少ないGPIOをブートローダの動作切り替えのために使用する事を嫌い、本スイッチによるブートローダのモード切り替えを廃止しています。動作モードの切り替えは[[最新版ブートローダの解説>AVR Bootloader]]に従います。~ | ||
Ver1.3以降のブートローダが旧来と大きく異なるのは、電源が供給された状態で外部からのリセット信号を検出すると、ブートローダのコマンドモードに遷移する事にあります。つまり、電源が供給された状態でPB1を押すだけで、ブートローダのコマンドモードに遷移します。~ | Ver1.3以降のブートローダが旧来と大きく異なるのは、電源が供給された状態で外部からのリセット信号を検出すると、ブートローダのコマンドモードに遷移する事にあります。つまり、電源が供給された状態でPB1を押すだけで、ブートローダのコマンドモードに遷移します。~ | ||
- | また、既にユーザプログラムが書き込まれている場合は、電源印可直後もしくはブートローダのコマンドモードから'G'を発行した時のみユーザプログラムが実行されます。 | + | また、既にユーザプログラムが書き込まれている場合は、電源印加直後もしくはブートローダのコマンドモードから'G'を発行した時のみユーザプログラムが実行されます。 |
ユーザプログラムの転送にはSIMPLE TERMを使用します。 | ユーザプログラムの転送にはSIMPLE TERMを使用します。 | ||
Line 134: | Line 136: | ||
**開発環境 [#ccc8a73c] | **開発環境 [#ccc8a73c] | ||
+ | 紹介する開発環境に含まれるツールの連携を次図に示します。 | ||
+ | #ref(DEV_OUTLINE.png,60%) | ||
+ | |||
***GCC Developer Lite [#ea80f01f] | ***GCC Developer Lite [#ea80f01f] | ||
- | GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]。~ | + | 「基本パック」と「AVRパック」をダウンロードしてインストールしてください。なおAVRパックインストールの際に表示されるコンポーネントの選択画面では「ATmega32Aでのみ使用」を選択してください。 |
- | フルインストールないしATmega32Aで使用を選択する事で必要なコンポーネントが自動的にインストールされます。~ | + | #ref(AvrPacATM32A.png) |
使用されるコンポーネントを簡単に示します。 | 使用されるコンポーネントを簡単に示します。 | ||
-''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' | -''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' | ||
~ソースプログラムを編集するためのテキストエディタとその他のツールを起動するためのランチャ機能を有する。 | ~ソースプログラムを編集するためのテキストエディタとその他のツールを起動するためのランチャ機能を有する。 | ||
+ | #ref(GCC Developer Lite/GDL.png,50%) | ||
-''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' | -''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' | ||
~汎用シリアルターミナル。簡易的なTLENETクライアントとしても機能する。~ | ~汎用シリアルターミナル。簡易的なTLENETクライアントとしても機能する。~ | ||
USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | ||
+ | #ref(GCC Developer Lite/sterm.png,70%) | ||
-''AVRGCC'' | -''AVRGCC'' | ||
- | ~AVRシリーズ向けC/C++言語向けのコンパイラ。出来る限り最新のパッチを適用しているため、時に互換性を失う。 | + | ~AVR向けGCC(GNU Compiler Collection)。GCC Developer Liteより適宜呼び出され、ユーザソースのコンパイル・ライブラリ等とリンク・ファイルフォーマット変換等を行う。 |
-''ターゲットファイル'' | -''ターゲットファイル'' | ||
- | ~AVRの内蔵ペリフェラルを定義したヘッダファイルやUARTを簡便に使うためのAPI、シリーズ毎に異なるメモリマップを定義したリンカスクリプトファイル、スタートアップルーチンを含む。基本的にコンパイル済みライブラリとしてソースとリンクして使用する。 | + | ~AVRのUARTを簡便に使うためのAPIとそれらをコンパイルしてアーカイブしたライブラリファイル、目的別に異なるメモリマップを定義したリンカスクリプトファイルを含む。 |
****ターゲットファイル [#v3ccdc15] | ****ターゲットファイル [#v3ccdc15] | ||
Line 177: | Line 184: | ||
Protocol:Xmodem | Protocol:Xmodem | ||
- | #ref(http://www.besttechnology.co.jp/modules/knowledge/gate.php?way=ref&_nodos&_noumb&page=BTC067B%20ATmega32%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&src=AVR_BL_COM.png,100%) | + | #ref(BTC067B ATmega32マイコンボード/AVR_BL_COM.png,100%) |
既にユーザプログラムが書き込まれている場合は、電源投入直後からユーザプログラムが即時実行されます。ユーザプログラムが書き込まれたマイコンでブートローダのコマンドモードを使用するには以下の手順を踏みます。 | 既にユーザプログラムが書き込まれている場合は、電源投入直後からユーザプログラムが即時実行されます。ユーザプログラムが書き込まれたマイコンでブートローダのコマンドモードを使用するには以下の手順を踏みます。 |