2: 2013-05-21 (火) 20:30:45 eid7gud | 現: 2015-11-18 (水) 16:25:17 takaboo | ||
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Line 1: | Line 1: | ||
+ | TITLE:ZEALコードレスアダプタマニュアル | ||
#norelated | #norelated | ||
#contents | #contents | ||
- | [[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=37]] | + | [[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=146]] |
**概要 [#o3320825] | **概要 [#o3320825] | ||
Line 10: | Line 11: | ||
**基本仕様 [#z276ee92] | **基本仕様 [#z276ee92] | ||
- | |商品番号 |BTX022D| | + | |商品番号 |<|BTX022D| |
- | |I/F |''ZEAL'':&br;調歩同期式シリアル通信 3.3V TTLレベル&br;RXD・TXD・RTS・CTS・STO(ステータス)・MODE0,1装備&br;&br;''アダプタ'':&br;DSUB 9pin メス (ZEALのRD/TD/RTS/CTSのTTL信号をRS232Cレベルに変換)&br;DF12(3.0)-30DP-0.5V(86) (ZEALのRX/TX/CTD/RTSのTTL信号をRS232Cレベルに変換)&br;ディップスイッチ (ZEALのMODE0,1を接続)&br;接続モニタLED (ZEALのSTOを接続) | | + | |I/F |<|DSUB 9pin メス (RD/TD/RTS/CTSのTTL信号をRS232Cレベルに変換)&br;ディップスイッチ (ZEALのMODE0,1を接続)&br;接続モニタLED (ZEALのSTOを接続) | |
- | |認証等 |BluetoothVer2.1+EDR準拠&br;国内電波法(工事設計認証)&br;FCC(北米),IC(カナダ), KC(韓国) | | + | |ZEAL-C02|認証等 |BluetoothVer2.1+EDR準拠&br;国内電波法(工事設計認証)&br;FCC(北米),IC(カナダ), KC(韓国) | |
- | |プロファイル |SPP, DUN(※DTのみ) | | + | |^|プロファイル |SPP, DUN(※DTのみ) | |
- | |周波数 |2402-2480MHz | | + | |^|周波数 |2402-2480MHz | |
- | |変調方式 |GFSK(1Mbps), π/4-DQPSK(2Mbps), 8DPSK(3Mbps) | | + | |^|変調方式 |GFSK(1Mbps), π/4-DQPSK(2Mbps), 8DPSK(3Mbps) | |
- | |拡散方式 |周波数ホッピング | | + | |^|拡散方式 |周波数ホッピング | |
- | |チャンネル間隔 |1MHz | | + | |^|チャンネル間隔 |1MHz | |
- | |チャンネル数 |79ch | | + | |^|チャンネル数 |79ch | |
- | |伝送速度 |3Mbps | | + | |^|伝送速度 |3Mbps | |
- | |最大受信感度 |-70dBm | | + | |^|最大受信感度 |-70dBm | |
- | |最大送信電力 |+4dbm&br;Bluetooth TX power class2 | | + | |^|最大送信電力 |+4dbm&br;Bluetooth TX power class2 | |
- | |通信距離 |約10m (使用環境による) | | + | |^|通信距離 |約10m (使用環境による) | |
- | |端末通信速度 |1200~921600bps | | + | |^|端末通信速度 |1200~921600bps | |
- | |外部電源 |''ZEAL'':DC3.3V&br;''アダプタ''=DC4~12V (ACアダプタ・DSUB 9pinのいずれかより供給) | | + | |^|電源|DC3.3V | |
- | |消費電流 |''ZEAL'':アクティブ時 55mA以下&br;スタンバイ時 0.36mA | | + | |^|消費電流|最大70mA以下 | |
- | |外形寸法 |''ZEAL'':L20×W15×H4.7mm&br;''アダプタ一体'':L47×W31×H14mm | | + | |外部電源 |<|DC4~12V (ACアダプタ・DSUB 9pinのいずれかより供給) | |
- | |重量 |''アダプタ一体'':約10g | | + | |外形寸法 |<|L47×W31×H14mm | |
+ | |重量 |<|約10g | | ||
**外観 [#s2c8fbf9] | **外観 [#s2c8fbf9] | ||
Line 39: | Line 41: | ||
***DSUBコネクタ(CN1) [#n0fc608a] | ***DSUBコネクタ(CN1) [#n0fc608a] | ||
一般的なPCに装備されているCOMポート(DSUB 9pin オスコネクタ DTE)にそのまま装着できるDCEタイプとなっています。~ | 一般的なPCに装備されているCOMポート(DSUB 9pin オスコネクタ DTE)にそのまま装着できるDCEタイプとなっています。~ | ||
- | なお、「[[BTE061D]] USBシリアル変換ケーブル」に本製品を直結すると、DSUB の9ピンを介してUSBバスパワー(約DC5V)がアダプタの電源として供給されます。その場合はACアダプタを使用して電源を供給する必要はありません。 | + | なお、「[[BTE061D]] USBシリアル変換ケーブル」もしくは「[[BTE061E]] USB-3WAY」に本品を装着すると、DSUBの9ピンを介してUSBバスパワーが本品の電源として供給されます。その場合はACアダプタを使用して電源を供給する必要はありません。 |
|No. |信号名 | | |No. |信号名 | | ||
|1 |(未接続) | | |1 |(未接続) | | ||
- | |2 |SD(TxD)※ | | + | |2 |SD (TX)※ | |
- | |3 |RD(RxD)※ | | + | |3 |RD (RD)※ | |
|4 |(未接続) | | |4 |(未接続) | | ||
- | |5 |SG(シグナルGND) (GND) | | + | |5 |SG (GND) | |
|6 |(未接続) | | |6 |(未接続) | | ||
- | |7 |CS(CTS)※ | | + | |7 |CS (CTS)※ | |
- | |8 |RS(RTS)※ | | + | |8 |RS (RTS)※ | |
- | |9 |外部電源入力 (DC4~12V) (VDD) | | + | |9 |外部電源入力 (DC4~12V) | |
- | ※RS232Cレベルに変換済み | + | ※RS232Cに準拠 |
#ref(BTX022C_CN1.png,100%) | #ref(BTX022C_CN1.png,100%) | ||
+ | |||
***ACアダプタ接続ジャック(CN2) [#m96aecbf] | ***ACアダプタ接続ジャック(CN2) [#m96aecbf] | ||
1.3x3.8mmのプラグを持ったACアダプタにて電源を供給する際に使用します。 | 1.3x3.8mmのプラグを持ったACアダプタにて電源を供給する際に使用します。 | ||
許容する電圧の範囲はDC4~12Vで、DC12Vを超える電圧は絶対に印加しないでください。 | 許容する電圧の範囲はDC4~12Vで、DC12Vを超える電圧は絶対に印加しないでください。 | ||
|No. |信号名 | | |No. |信号名 | | ||
- | |1(Center Pin) |外部電源入力 (DC4~12V) (VDD) | | + | |1(Center Pin) |外部電源入力 (DC4~12V) | |
|2,3 |GND | | |2,3 |GND | | ||
+ | |||
***ハードフロー制御イネーブルジャンパ(JP1) [#sa10f513] | ***ハードフロー制御イネーブルジャンパ(JP1) [#sa10f513] | ||
アダプタに接続した機器から要求されるハードウェアフロー制御信号の使用・不使用を設定します。ショートでフロー制御ON、リリースでフロー制御OFFとなります。出荷時はリリースされています。~ | アダプタに接続した機器から要求されるハードウェアフロー制御信号の使用・不使用を設定します。ショートでフロー制御ON、リリースでフロー制御OFFとなります。出荷時はリリースされています。~ | ||
Line 64: | Line 68: | ||
電源印加時の起動モードを設定します。出荷時は「自動モード」(待ち受け)に設定されています。 | 電源印加時の起動モードを設定します。出荷時は「自動モード」(待ち受け)に設定されています。 | ||
#ref(BTX022C_DIP1.png,100%) | #ref(BTX022C_DIP1.png,100%) | ||
- | |起動モード |DIP1-1(MODE0) |DIP1-2 (MODE1) |機能 | | + | | 起動モード | DIP1-1 (MODE0) | DIP1-2 (MODE1) | 機能 | |
- | |通常モード |OFF(1) |OFF(1) |起動時、端末通信速度を9600bpsにしてコマンドモードとなる | | + | |通常モード | OFF(1) | OFF(1) |起動時、端末通信速度を9600bpsにしてコマンド状態となる | |
- | |設定モード |ON(0) |OFF(1) |起動時の端末通信速度はBTBコマンドに従う以外は、通常モードと同様にコマンドモードとなる | | + | |設定値起動モード | ON(0) | OFF(1) |事前に設定された条件でコマンド状態となる | |
- | |自動モード |OFF(1) |ON(0) |コマンドモードで設定されたパラメータを元に自動待ち受け・自動接続を実行する | | + | |自動接続or自動待受モード | OFF(1) | ON(0) |事前に設定された条件で自動接続(マスター)ないし自動待受待(スレーブ)を実行する | |
- | |書込モード |ON(0) |ON(0) |ファームウェアのアップデートに使用 | | + | |ファームウェア書込モード | ON(0) | ON(0) |ファームウェアのアップデートに使用 | |
***リセットスイッチ(PB1) [#qde599ac] | ***リセットスイッチ(PB1) [#qde599ac] | ||
ZEAL-C02にリセット信号を入力するスイッチです。起動モードを変更した後などに0.5秒以上押下して放すことで、ZEAL-C02の再起動が促されます。 | ZEAL-C02にリセット信号を入力するスイッチです。起動モードを変更した後などに0.5秒以上押下して放すことで、ZEAL-C02の再起動が促されます。 | ||
Line 89: | Line 94: | ||
***3線式通信機器との接続 [#p4bceb13] | ***3線式通信機器との接続 [#p4bceb13] | ||
マイコン機器等では良く見かけられるTD・RD・GNDの3線での通信機器とコードレスアダプタ間を接続する場合は、図に従って接続してください。 | マイコン機器等では良く見かけられるTD・RD・GNDの3線での通信機器とコードレスアダプタ間を接続する場合は、図に従って接続してください。 | ||
- | ZEALはRTS/CTSの制御信号をソフトウェア的に無効にできない仕様のため、JP1をリリースしてフロー制御を無効にする必要があります(ハードフロー制御が利かなくなるため、送信データ量と通信速度のバランス及び無線の状況によってはデータバッファフローが発生しデータが欠落する可能性があります)。~ | + | ZEALはRTS/CTSの制御信号をソフトウェア的に無効にできない仕様のため、JP1をリリースしてフロー制御を無効にする必要があります(ハードフロー制御が利かなくなるため、送信データ量と通信速度のバランス及び無線の状況によってはデータが欠落したりZEALがデッドロックする可能性があります)。~ |
~ | ~ | ||
''3線式端末との接続図'' | ''3線式端末との接続図'' | ||
#ref(BTX022C_3.png,100%) | #ref(BTX022C_3.png,100%) | ||
+ | |||
***ACアダプタ以外による電源供給 [#zc520dd4] | ***ACアダプタ以外による電源供給 [#zc520dd4] | ||
接続相手の機器自ら以下の様な電源を供給できるような場合は、ACアダプタではなくCN1から電源を供給することも可能です。CN1-9番端子がアダプタ内のレギュレータに接続されていますので、図のような構成でDSUB端子のみで配線を完了する事が可能です。 | 接続相手の機器自ら以下の様な電源を供給できるような場合は、ACアダプタではなくCN1から電源を供給することも可能です。CN1-9番端子がアダプタ内のレギュレータに接続されていますので、図のような構成でDSUB端子のみで配線を完了する事が可能です。 | ||
Line 99: | Line 105: | ||
''CN1から4~12Vの電源を供給する際の接続図'' | ''CN1から4~12Vの電源を供給する際の接続図'' | ||
#ref(BTX022C_3_.png,100%) | #ref(BTX022C_3_.png,100%) | ||
- | ※SGは供給元の電源GNDと共通であるものとする | + | ※SGは供給元の電源GNDと共通であるものとする~ |
- | ※JP1はリリースに設定する | + | ※JP1はリリースに設定する~ |
なお、シリアルポートが電気的にアイソレーションされているといった機器の場合は注意が必要です。 | なお、シリアルポートが電気的にアイソレーションされているといった機器の場合は注意が必要です。 | ||
Line 122: | Line 128: | ||
「''Bluetooth設定''」ウィンドウで「新しい接続」をクリックし設定ウィザードを表示させます。設定ウィザードのカスタムモードにチェックを入れ「次へ」をクリックする事により近くにある他のBluetooth機器の検索を行います。 | 「''Bluetooth設定''」ウィンドウで「新しい接続」をクリックし設定ウィザードを表示させます。設定ウィザードのカスタムモードにチェックを入れ「次へ」をクリックする事により近くにある他のBluetooth機器の検索を行います。 | ||
#ref(BTX022C_6.png,100%) | #ref(BTX022C_6.png,100%) | ||
- | 「''ZEAL-XXXXXXX''」(XXはシリアルNo.)が表示されれば検索は成功です。検索に失敗してもしらばく時間をおいてから再度検索してみてください。 | + | 「''ZEAL-C02''」が表示されれば検索は成功です。検索に失敗してもしらばく時間をおいてから再度検索してみてください。 |
#ref(BTX022C_7.png,100%) | #ref(BTX022C_7.png,100%) | ||
****コードレスアダプタが提供するサービスの検索 [#ke8da9bf] | ****コードレスアダプタが提供するサービスの検索 [#ke8da9bf] | ||
- | 検索されたコードレスアダプタが提供しているサービスを問い合わせます。検索で表示された「''ZEAL-XXXXXXX''」を選択し、「次へ」をクリックします。 | + | 検索されたコードレスアダプタが提供しているサービスを問い合わせます。検索で表示された「''ZEAL-C02''」を選択し、「次へ」をクリックします。 |
- | サービスの検索が成功すると画面上にサービスクラスとサービス名が表示されます。なお、Bluetooth USBアダプタのメーカやドライバの違いによってはサービス検索の際にも認証を要求する場合がありますが、その際はコードレスアダプタの出荷時設定である「''0000''」というPINコードを使用してください。 | + | サービスの検索が成功すると画面上にサービスクラスとサービス名が表示されます。なお、Bluetooth USBアダプタのメーカやドライバの違いによってはサービス検索の際にも認証を要求する場合がありますが、その際はコードレスアダプタの出荷時設定である「''0123''」というPINコードを使用してください。 |
#ref(BTX022C_8.png,100%) | #ref(BTX022C_8.png,100%) | ||
サービスを選択し「次へ」をクリックするとCOMポートの設定画面に移ります。設定を行ったCOMポートはメモしておきましょう。 | サービスを選択し「次へ」をクリックするとCOMポートの設定画面に移ります。設定を行ったCOMポートはメモしておきましょう。 | ||
Line 141: | Line 147: | ||
****コードレスアダプタとの接続・切断 [#l53c5f68] | ****コードレスアダプタとの接続・切断 [#l53c5f68] | ||
#ref(BTX022C_11.png,100%) | #ref(BTX022C_11.png,100%) | ||
- | 接続するには「''ZEAL-XXXXXXX''」アイコンをダブルクリックします。接続が完了するとアイコンが変化し、同時にコードレスアダプタの緑LEDが点灯します。~ | + | 接続するには「''ZEAL-C02''」アイコンをダブルクリックします。接続が完了するとアイコンが変化し、同時にコードレスアダプタの緑LEDが点灯します。~ |
Bluetoothの接続が完了さえしてしまえば、先に調べた仮想COMポートとコードレスアダプタを装着したPCのCOMポート同士がケーブル接続されたのと同等の扱いができます。~ | Bluetoothの接続が完了さえしてしまえば、先に調べた仮想COMポートとコードレスアダプタを装着したPCのCOMポート同士がケーブル接続されたのと同等の扱いができます。~ | ||
~ | ~ | ||
Line 147: | Line 153: | ||
****アプリケーションを使って通信を確認 [#ba6157b6] | ****アプリケーションを使って通信を確認 [#ba6157b6] | ||
- | Windowsに装備されるハイパーターミナルという通信プログラムでチャットライクに相互通信してみます。なお、Windows Vistaをお使いの場合ハイパーターミナルが装備されていませんので''GCC Developer Lite''に付属する''SIMPLE TERM''等を使って通信の確認を行ってください。~ | + | Windowsに装備されるハイパーターミナルという通信プログラムでチャットライクに相互通信してみます。なお、お使いのWindowsにハイパーターミナルが装備されていない場合は[[Tera Term>http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/]]や[[GCC Developer Lite]]に付属する[[SIMPLE TERM>GDL#STERM]]等を使用することでハイパーターミナルと同等の操作が可能です。~ |
Windowsのタスクバーにある「''スタート''」ボタン→「''すべてのプログラム''」→「''アクセサリ''」→「''通信''」→「''ハイパーターミナル''」の順にクリックし、ハイパーターミナルを起動してください。もし初めて使用される場合は、市外局番やモデムの設定を促される場合があります。ここでは既に一度ハイパーターミナルを使用したことのあるPCでの例となりますので、多少初期状態が異なることがあります。この作業は両方のPCで行います(1台のPCで作業されている方はハイパーターミナルを2つ起動します)。 | Windowsのタスクバーにある「''スタート''」ボタン→「''すべてのプログラム''」→「''アクセサリ''」→「''通信''」→「''ハイパーターミナル''」の順にクリックし、ハイパーターミナルを起動してください。もし初めて使用される場合は、市外局番やモデムの設定を促される場合があります。ここでは既に一度ハイパーターミナルを使用したことのあるPCでの例となりますので、多少初期状態が異なることがあります。この作業は両方のPCで行います(1台のPCで作業されている方はハイパーターミナルを2つ起動します)。 | ||
#ref(BTX022C_12.png,100%) | #ref(BTX022C_12.png,100%) | ||
Line 153: | Line 159: | ||
Bluetooth USBアダプタ側のハイパーターミナルのプロパティ | Bluetooth USBアダプタ側のハイパーターミナルのプロパティ | ||
|接続方法|「コードレスアダプタが提供するサービスの検索」の章で調べた仮想COMポート番号 (ここではCOM40)| | |接続方法|「コードレスアダプタが提供するサービスの検索」の章で調べた仮想COMポート番号 (ここではCOM40)| | ||
- | |ビット/秒|115200bps| | + | |ビット/秒|9600bps| |
- | |データビット| 8| | + | |データビット|8| |
|パリティ|なし| | |パリティ|なし| | ||
|ストップビット|1| | |ストップビット|1| | ||
Line 161: | Line 167: | ||
コードレスアダプタ側のハイパーターミナルのプロパティ | コードレスアダプタ側のハイパーターミナルのプロパティ | ||
|接続方法|コードレスアダプタが装着されたCOMポート (ここではCOM1)| | |接続方法|コードレスアダプタが装着されたCOMポート (ここではCOM1)| | ||
- | |ビット/秒|115200bps| | + | |ビット/秒|9600bps| |
|データビット|8| | |データビット|8| | ||
|パリティ|なし| | |パリティ|なし| | ||
Line 168: | Line 174: | ||
上述の通り、お互いに使用されるCOMポート番号以外は同じ設定になります。~ | 上述の通り、お互いに使用されるCOMポート番号以外は同じ設定になります。~ | ||
設定が終わって「OK」を押すと選択したCOMポートは自動的に開かれ、相互に通信可能な状況になります。相互にキーボードから入力した文字が相手に届けば通信成功です。 | 設定が終わって「OK」を押すと選択したCOMポートは自動的に開かれ、相互に通信可能な状況になります。相互にキーボードから入力した文字が相手に届けば通信成功です。 | ||
- | ****接続テスト済みBluetooth機器 [#lf065d49] | ||
- | 弊社にて接続テストをおこなったBluetoothアダプタ等を参考までにリストアップします。通信が行えたという条件のみですので、パフォーマンスの良否に関する判断材料になさらないでください。 | ||
- | <SPP> | ||
- | Toshiba: Bluetooth PC Card "PABTC001" | ||
- | Motorola: Bluetooth PC Card "BTPCM100" | ||
- | Mitsumi: Bluetooth USB Adaptor "WIF-0402C", "WML-C52APR" | ||
- | HAGIWARA SYS-COM: Bluetooth USB Stick "HNT-UB01" | ||
- | Fujitsu: Bluetooth PC Card "FMV-JW282" | ||
- | PCi: Bluetooth USB Adaptor "GW-BH02U" | ||
- | Toshiba: Bluetooth SD Card "CEX0106A" "CEX0106B" | ||
- | Fujitsu: Bluetooth USB Adaptor "FMWBA-101" | ||
- | LinkEvolution: Bluetooth CF Card | ||
- | hp: iPAQ h2210内蔵Bluetooth | ||
- | Sony: VAIOシリーズ内蔵Bluetooth | ||
- | DELL: LATITUDE D600/D420内蔵Bluetooth | ||
- | Stollmann: BlueRS+E/I | ||
- | LOGITEC: LBT-UA200C1 | ||
- | ANYCOM: USB-250 | ||
- | Princeton: PTM-UBT2 | ||
- | PLANEX: BT-01UDE | ||
- | Socket Commnunications: Cordless Serial Adapter | ||
- | Princeton: PTM-UBT3S, PTM-UBT4 | ||
- | <DUN> | + | ****接続確認済みデバイス一覧 [#lf065d49] |
- | AU: A5504T (東芝) | + | ZEAL-C02との接続が確認されているデバイスは[[こちら>http://www.musenka.com/info/bluetooth_connectable_device_list.html]]を参照ください。 |
- | Docomo: F900iT,P902i (富士通) | + | |
- | Docomo: P902i (松下) | + | |
- | SoftBank: N702NK (ノキア) | + | |
|CENTER:BGCOLOR(red):|LEFT:BGCOLOR(#dcdcef):|c | |CENTER:BGCOLOR(red):|LEFT:BGCOLOR(#dcdcef):|c | ||
- | | :idea:|● Bluetoothドライバによっては先に接続を行った機器の情報を記憶しており、アプリケーションからのポートオープン・クローズに連動してBluetooth接続・切断を自動処理するものもありますし、先にBluetooth接続をドライバから行っておかないと通信できないものもあります。&br;● 不慮の電源断によるBluetooth接続不良が起こった場合は、お互いの機器を再起動してください。接続できないからといって、無闇にBluetoothドライバの設定を変更することは絶対に避けてください。本来不要である設定を行ってしまう場合があります。&br;● 接続が完了しなかったり、接続が完了しても通信ができないといった場合は、使用されているBluetooth USBアダプタ等が弊社の接続テストのリストにあるか確認してください。また、接続リストに無くても接続が可能なBluetooth USBアダプタがあるようでしたら、メーカと機種および注意点などをご一報いただけるとリストに追加させていただきます。| | + | | :idea:|● Bluetoothドライバによっては先に接続を行った機器の情報を記憶しており、アプリケーションからのポートオープン・クローズに連動してBluetooth接続・切断を自動処理するものもありますし、先にBluetooth接続をドライバから行っておかないと通信できないものもあります。&br;● 不慮の電源断によるBluetooth接続不良が起こった場合は、お互いの機器を再起動してください。接続できないからといって、無闇にBluetoothドライバの設定を変更することは絶対に避けてください。本来不要である設定を行ってしまう場合があります。&br;● 接続が完了しなかったり、接続が完了しても通信ができないといった場合は、使用されているBluetooth USBアダプタ等が接続確認済みデバイス一覧にあるか確認してください。| |
***PC(コードレスアダプタ装着) 対 PC(コードレスアダプタ装着) [#i2b1f63b] | ***PC(コードレスアダプタ装着) 対 PC(コードレスアダプタ装着) [#i2b1f63b] | ||
Line 209: | Line 190: | ||
設定が終わったらもう一台のPCにコードレスアダプタ(A)を装着し、ACアダプタを使って電源を供給します。この状態はZEALがBTコマンドに応じて動作するコマンドモードです。 | 設定が終わったらもう一台のPCにコードレスアダプタ(A)を装着し、ACアダプタを使って電源を供給します。この状態はZEALがBTコマンドに応じて動作するコマンドモードです。 | ||
****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 1 [#x59353af] | ****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 1 [#x59353af] | ||
- | コードレスアダプタ(B)が装着されたPCにてハイパーターミナルを起動します。ここでは重要なパラメータを確認する事になりますので、慎重に作業してください。ハイパーターミナルは既に使用した事があるものとします。ではハイパーターミナルを起動してください。 | + | コードレスアダプタ(B)が装着されたPCにてハイパーターミナルを起動します。ここでは重要なパラメータを確認する事になりますので、慎重に作業してください。ハイパーターミナルは既に使用した事があるものとします。 |
#ref(BTX022C_14.png,100%) | #ref(BTX022C_14.png,100%) | ||
このようなウィンドウが開き接続の設定を促されますので、適当な名称をつけて「OK」を押してください。通常モードでの通信速度は9600bpsとなりますので注意してください。設定が完了して「OK」を押した瞬間からポートが開かれ通信は始まってしまいますので、ターミナル画面上で無用なキー入力は行わないでください。~ | このようなウィンドウが開き接続の設定を促されますので、適当な名称をつけて「OK」を押してください。通常モードでの通信速度は9600bpsとなりますので注意してください。設定が完了して「OK」を押した瞬間からポートが開かれ通信は始まってしまいますので、ターミナル画面上で無用なキー入力は行わないでください。~ | ||
Line 222: | Line 203: | ||
次に、作業性の向上と入力したコマンドを確認しやすいようにハイパーターミナルの設定を一部変更します。ハイパーターミナルの「ファイル(F)」メニュー→「プロパティ(R)」をクリックしてプロパティダイアログボックスを開き、「設定」タブの「ASCII設定(A)…」ボタンをクリックします。開いたダイアログボックスの「行末に改行文字を付ける(S)」と「ローカルエコーする(E)」のチェックボックスをチェック状態にし、「OK」ボタンを2回押してプロパティダイアログボックスを閉じます。 | 次に、作業性の向上と入力したコマンドを確認しやすいようにハイパーターミナルの設定を一部変更します。ハイパーターミナルの「ファイル(F)」メニュー→「プロパティ(R)」をクリックしてプロパティダイアログボックスを開き、「設定」タブの「ASCII設定(A)…」ボタンをクリックします。開いたダイアログボックスの「行末に改行文字を付ける(S)」と「ローカルエコーする(E)」のチェックボックスをチェック状態にし、「OK」ボタンを2回押してプロパティダイアログボックスを閉じます。 | ||
#ref(BTX022C_15.png,100%) | #ref(BTX022C_15.png,100%) | ||
+ | |||
****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2 [#sd6f4279] | ****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2 [#sd6f4279] | ||
コードレスアダプタの内蔵パラメータを変更するのですが、全て英数字のみでかつ半角大文字を使用します。もしWindowsが日本語入力モードになっていたら、半角英数字モードにしてください。また、入力を間違えるとコマンドを修正もしくはキャンセルすることができません。入力に際しては十分注意しながら行ってください。~ | コードレスアダプタの内蔵パラメータを変更するのですが、全て英数字のみでかつ半角大文字を使用します。もしWindowsが日本語入力モードになっていたら、半角英数字モードにしてください。また、入力を間違えるとコマンドを修正もしくはキャンセルすることができません。入力に際しては十分注意しながら行ってください。~ | ||
Line 242: | Line 224: | ||
設定が終わったらもう一台のPCにコードレスアダプタ(B)を装着し、ACアダプタを使って電源を供給します。この状態はZEALがBTコマンドに応じて動作するコマンドモードです。 | 設定が終わったらもう一台のPCにコードレスアダプタ(B)を装着し、ACアダプタを使って電源を供給します。この状態はZEALがBTコマンドに応じて動作するコマンドモードです。 | ||
****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 1 [#s445c103] | ****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 1 [#s445c103] | ||
- | コードレスアダプタ(B)が装着されたPCにてハイパーターミナルを起動します。ここでは重要なパラメータを変更する事になりますので、慎重に作業してください。ハイパーターミナルの設定は同じです。ではハイパーターミナルを起動してください。 | + | コードレスアダプタ(B)が装着されたPCにてハイパーターミナルを起動します。ここでは重要なパラメータを変更する事になりますので、慎重に作業してください。ハイパーターミナルの設定は同じです。 |
****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 2 [#tc6d34cb] | ****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 2 [#tc6d34cb] | ||
「[[自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2>#sd6f4279]]」と同様半角英数字のみを扱ってください。注意事項も同様となります。~ | 「[[自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2>#sd6f4279]]」と同様半角英数字のみを扱ってください。注意事項も同様となります。~ | ||
Line 252: | Line 235: | ||
エンターキーを押した直後に「ZEAL」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ZEALの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ | エンターキーを押した直後に「ZEAL」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ZEALの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ | ||
次に、先に待ち受け状態となっているコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスのメモを取り出します。コードレスアダプタ(B)にも同様にデバイスアドレスがありますが、ここでは必要ありません。~ | 次に、先に待ち受け状態となっているコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスのメモを取り出します。コードレスアダプタ(B)にも同様にデバイスアドレスがありますが、ここでは必要ありません。~ | ||
- | ではハイパーターミナルに戻り、先にメモしたコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスをコードレスアダプタ(B)の接続先機器として「BTT」コマンド(接続先Bluetoothデバイスアドレス登録コマンド)で記憶させます。「BTT」の引数として必要なのは、ページスキャンモードを表す1文字(ここでは「1」に固定)とデバイスアドレスのピリオドを除いた12文字の合わせて13文字です。~ | + | ではハイパーターミナルに戻り、先にメモしたコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスをコードレスアダプタ(B)の接続先機器として「BTLT」コマンド(接続先Bluetoothデバイスアドレス登録コマンド)で記憶させます。「BTLT」の引数として必要なのは、デバイスアドレスのピリオドを除いた12文字です。~ |
~ | ~ | ||
- | BTT1XXXXXXXXXXXX&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BTLTXXXXXXXXXXXX&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
ACKN~ | ACKN~ | ||
~ | ~ | ||
例えば「B/A 00:09:7E:00:00:02」というデバイスアドレスに接続する場合を例に記述すると、~ | 例えば「B/A 00:09:7E:00:00:02」というデバイスアドレスに接続する場合を例に記述すると、~ | ||
~ | ~ | ||
- | BTT100097E000002&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BTLT00097E000002&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
ACKN~ | ACKN~ | ||
~ | ~ | ||
となります。~ | となります。~ | ||
- | 桁数が間違っていたり範囲を超えた数値が入力された場合は「NG12」が返ってくるはずです。その場合は再度入力しなおしてください。~ | + | 桁数が間違っていたり範囲を超えた数値が入力された場合は「E101」が、相手が接続待ちでなければ「E300」が返ってくるはずです。その場合は相手を確認して正しく再入力してください。~ |
- | 最後に出荷時に「自動待ち受け」となっている自動モードを、「自動接続」に変更します。「BTOM11&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーオーエムイチイチ・エンターキー)と入力してください。~ | + | 最後に出荷時に「自動待ち受け」となっている自動モードを、「自動接続」に変更します。「BTLO01&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーエルオーゼロイチ・エンターキー)と入力してください。~ |
~ | ~ | ||
- | BTOM11&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BTLO01&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
ACKN~ | ACKN~ | ||
~ | ~ | ||
- | エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答がコードレスアダプタから返ってきたら設定完了です。ちなみに自動待ち受けに戻すコマンドは「BTOM10&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーオーエムイチゼロ・エンターキー)です。 | + | エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答がコードレスアダプタから返ってきたら設定完了です。ちなみに自動待ち受けに戻すコマンドは「BTLO00&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーエルオーゼロゼロ・エンターキー)です。 |
#ref(BTX022C_16.png,100%) | #ref(BTX022C_16.png,100%) | ||
Line 279: | Line 262: | ||
****アプリケーションを使って通信を確認 [#z1d75df7] | ****アプリケーションを使って通信を確認 [#z1d75df7] | ||
ハイパーターミナルを使用してチャットライクに相互通信してみます。~ | ハイパーターミナルを使用してチャットライクに相互通信してみます。~ | ||
- | 両PC上でハイパーターミナルを起動してください。すでにハイパーターミナルが起動していたら、一旦終了させてからもう一度起動してください。もうそろそろ操作にもなれた頃だと思いますので、両PCで起動したハイパーターミナルの設定を次のように変更してください。コードレスアダプタのパラメータ設定を行った際に変更したエコーバック等の設定は一切必要ありません。 | + | 両PC上でハイパーターミナルを起動してください。すでにハイパーターミナルが起動していたら、一旦終了させてからもう一度起動してください。両PCで起動したハイパーターミナルの設定を次のように変更してください。コードレスアダプタのパラメータ設定を行った際に変更したエコーバック等の設定は一切必要ありません。 |
|接続方法|コードレスアダプタが装着されたCOMポート (ここではCOM1)| | |接続方法|コードレスアダプタが装着されたCOMポート (ここではCOM1)| | ||
- | |ビット/秒|115200| | + | |ビット/秒|9600| |
|データビット|8| | |データビット|8| | ||
|パリティ|なし| | |パリティ|なし| | ||
Line 289: | Line 272: | ||
***ボーレートを変更する [#z3f9f57b] | ***ボーレートを変更する [#z3f9f57b] | ||
- | コードレスアダプタ同士で接続する場合は出荷時に設定された115200bpsにて接続されます。ここではこの通信速度を使用機器に合わせてコマンドモードにて変更する方法を説明します。~ | + | コードレスアダプタ同士で接続する場合は出荷時に設定されている9600bpsにて接続されます。ここではこの通信速度を使用機器に合わせてコマンドモードにて変更する方法を説明します。~ |
前章までのBluetoothによる接続は既に経験されたものとしますので、ハイパーターミナルの使用法に関しては特に問題が無いものとします。また、ボーレートの変更は自動待ち受け・自動接続に関わらず全てのコードレスアダプタに行う必要があります。 | 前章までのBluetoothによる接続は既に経験されたものとしますので、ハイパーターミナルの使用法に関しては特に問題が無いものとします。また、ボーレートの変更は自動待ち受け・自動接続に関わらず全てのコードレスアダプタに行う必要があります。 | ||
+ | |||
****コードレスアダプタの準備 [#zf2bfa76] | ****コードレスアダプタの準備 [#zf2bfa76] | ||
PCにコードレスアダプタを装着し、「起動モードディップスイッチ」を「通常モード」(ディップスイッチを両方共OFF)にしてリセットします。~ | PCにコードレスアダプタを装着し、「起動モードディップスイッチ」を「通常モード」(ディップスイッチを両方共OFF)にしてリセットします。~ | ||
- | なお、出荷時に「BTB1152&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」コマンドで115200bpsに設定されていますが、コードレスアダプタは起動モードで電源を入れると初期状態では内部設定値に関わらず9600bpsで起動します。 | + | なお、コードレスアダプタは通常モードで電源を入れると内部設定値に関わらず9600bpsで起動します。 |
****ハイパーターミナルの準備 [#u11b04b1] | ****ハイパーターミナルの準備 [#u11b04b1] | ||
コードレスアダプタを装着したPCにてハイパーターミナルを起動します。 | コードレスアダプタを装着したPCにてハイパーターミナルを起動します。 | ||
Line 309: | Line 294: | ||
#ref(BTX022C_18.png,100%) | #ref(BTX022C_18.png,100%) | ||
****ボーレートの変更 [#yaffbd6f] | ****ボーレートの変更 [#yaffbd6f] | ||
- | ではBTBコマンド(任意の通信速度に変更するコマンド)でボーレートを変更します。次の表に基づいてBTBコマンドの引数を正確にハイパーターミナルのターミナルウィンドウ上に入力してください。 | + | ではBTLBコマンド(任意の通信速度に変更するコマンド)でボーレートを変更します。次の表に基づいてBTLBコマンドの引数を正確にハイパーターミナルのターミナルウィンドウ上に入力してください。 |
- | |ボーレート[bps] コマンド | + | |ボーレート[bps]|コマンド| |
- | |1200|BTB12&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |1200|BTLB12&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |2400|BTB24&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |2400|BTLB24&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |4800|BTB48&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |4800|BTLB48&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |9600|BTB96&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |9600|BTLB96&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |19200|BTB192&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |19200|BTLB192&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |38400|BTB384&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |38400|BTLB384&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |57600|BTB576&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |57600|BTLB576&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |115200|BTB1152&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |115200|BTLB1152&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |230400|BTB2304&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |230400|BTLB2304&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |460800|BTB4608&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |460800|BTLB4608&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | |921600|BTB9216&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| | + | |921600|BTLB9216&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};| |
- | 設定が正常に完了すると、エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答が返ります。更に、コードレスアダプタは応答を返した直後に自らのボーレートを設定された値に変更しますので、現在のハイパーターミナルの設定では通信ができなくなります。設定を再度変更する場合は、コードレスアダプタを通常モードでリセットしなおして再度任意の通信速度のBTBコマンドを入力してください。 | + | 設定が正常に完了すると、エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答が返ります。更に、コードレスアダプタは応答を返した直後に自らのボーレートを設定された値に変更しますので、ハイパーターミナルのボーレートを設定したボーレートに変更してください。設定を再度変更する場合は、コードレスアダプタを通常モードで起動した後、再度任意の通信速度のBTLBコマンドを入力してください。 |
****通信の確認 [#ref9900a] | ****通信の確認 [#ref9900a] | ||
最後に「起動モードディップスイッチ」を「自動モード」(ディップスイッチの2番のみON)にしてリセットします。~ | 最後に「起動モードディップスイッチ」を「自動モード」(ディップスイッチの2番のみON)にしてリセットします。~ | ||
Line 331: | Line 317: | ||
また、PC用Bluetooth USBアダプタからコードレスアダプタにBluetooth経由で接続する場合は、Bluetoothドライバが提供する仮想COMポートをアプリケーションでオープンする際にハードフロー制御をなしにしても構いません。 | また、PC用Bluetooth USBアダプタからコードレスアダプタにBluetooth経由で接続する場合は、Bluetoothドライバが提供する仮想COMポートをアプリケーションでオープンする際にハードフロー制御をなしにしても構いません。 | ||
**データシート [#re82208c] | **データシート [#re82208c] | ||
- | 無線機器(ZEAL-C02)の仕様書、BTコマンド仕様書は[[こちらのサイト>http://www.musenka.com/bluetooth/c02.html]]をご覧下さい。 | + | ZEAL-C02の仕様書等は[[こちらのサイト>http://www.musenka.com/bluetooth/c02.html]]を参照下さい。 |
+ | **注意事項 [#ad2aa224] | ||
+ | -ZEAL-C02はハードフロー制御を必須としているため、フロー制御を使用しない場合は接続状況・送受信データ量・タイミングによっては通信が途絶し、ハードリセット以外では復旧しなくなる。 |