1: 2009-07-02 (木) 16:48:29 sho ソース
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 +**概要 [#sf3d2d4c]
 +ZEALに内蔵されたマイコンには予めBluetoothに関する様々な制御とユーザに開放されたパラメータを設定するコマンドモードのファームウェアが収められています。更に、コードレスアダプタについては設定されたパラメータに基づいて、電源ON時から自動的に待ち受け・接続を行うモードが追加されています。
 +**モード [#c2bb7bdb]
 +***起動モード [#c32790ad]
 +電源を入れた際の初期状態を、アダプタに装備されたディップスイッチで変更できます。ディップスイッチの状態変更後、リセットする事で設定した起動モードに遷移します。~
 +|起動モード|DIP1-1(MODE0)|DIP1-2(MODE1)|機能|
 +|通常モード|OFF(1)|OFF(1)|起動時、端末通信速度を9600bpsにしてコマンドモードとなる|
 +|設定モード|ON(0)|OFF(1)|起動時の端末通信速度はBTBコマンドに従う以外は、通常モードと同様にコマンドモードとなる|
 +|自動モード|OFF(1)|ON(0)|コマンドモードで設定されたパラメータを元に自動待ち受け・自動接続を実行する|
 +|書込モード|ON(0)|ON(0)|ファームウェアのアップデートに使用|
 +
 +***動作モード [#b48afc5f]
 +コードレスアダプタのディップスイッチが通常モードもしくは設定モードで、各種コマンドにて遷移する内部の状態です。
 +|動作モード|機能|
 +|コマンドモード|電源投入直後、リセット直後の状態。BTコマンドを投入することができる。|
 +|オンラインモード|Bluetoothで接続された相手とデータ通信可能な接続状態。BTコマンドを投入することはできず、端末から入力されたシリアルデータはそのまま接続相手へ届けられ、相手から送信されたデータは端末に送出される。|
 +|ホールドモード|一定時間データ転送が途切れるモード。&br;相手からの要求でホールドモードに移行した場合、HOLDと表示される。&br;自分からホールドモード突入を要求して成功した場合、実際のホールドスロット数が16進数で表示される (1スロットは0.625msec)。&br;設定された時間が経過してホールドモードが解除されると”TERM”リザルトを出力して、オンラインモードに移行する。|
 +|パークモード|接続は維持したままでデータ通信はできない低消費電力状態。このモードではコマンドの実行が可能だが、パラメータなしの“BTQ”コマンド以外は実行しないこと。&br;自分から(相手から)パークモードを解除した(された)場合は“TERM”リザルトを出力して、オンラインモードに移行する。ただしBTQMコマンドで文字列を表示しない設定になっている場合は、“TERM”リザルトは表示されない。|
 +|エスケープモード|相手機器との接続を維持したままコマンド入力可能にするモード。主にBluetoothの切断を行う際のBTコマンドを入力に使用される。&br;オンラインモードからエスケープモードへ移行するためには、ガードタイム(コマンドを一切入力しない時間)の後“@@@”を入力する。|
 +|スキャンエスケープモード|スキャン状態を維持したままコマンド入力可能にするモード。主にスキャンを終了する際に使用する。&br;スキャンモードからスキャンエスケープモードへ移行するためには、ガードタイム(コマンドを一切入力しない時間)の後”@@@”を入力する。|
 +|スキャンモード|相手からのデバイス検出や接続要求に応答する。&br;BTコマンドは受け付けず、相手から接続されるとオンラインモードに移行する。&br;コマンドモードに戻るには、エスケープモードへ移行した後に“BTD”コマンドを実行してスキャン状態を解除することで行う。&br;スキャンモードの時に相手から接続された場合は、相手から切断された後、再びスキャンモードに戻る。ただし、自分からBTDコマンドで切断した場合は、切断後、コマンドモードに移行する。|
 +|スタンバイモード|最も消費電力が少ないモードで、Bluetooth機能は停止する。&br;コマンドモードで“BTH”コマンドを実行すると本モードに移行する。このモードの最中に何か1バイト送信すると復帰して、“TERM”リザルトを出力しコマンドモードに戻る。なお復帰されるのに用いた1バイトは送信せず破棄される。|


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