1: 2009-06-19 (金) 18:29:29 gondaira ソース 2: 2009-07-01 (水) 19:59:14 gondaira ソース
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USS3単体での出力機能としてANALOG OUTを装備しています。内部パラメータに従って計測された結果を電圧として出力しますので、電圧計やA/Dコンバータ、デジタルI/O等を使用して結果を得る事ができます。 USS3単体での出力機能としてANALOG OUTを装備しています。内部パラメータに従って計測された結果を電圧として出力しますので、電圧計やA/Dコンバータ、デジタルI/O等を使用して結果を得る事ができます。
#ref(USS3_ANALOG OUT接続.png,100%) #ref(USS3_ANALOG OUT接続.png,100%)
 +**実際の仕様に際し [#scfb1566]
 +***検出範囲のイメージ [#d25b1e7e]
 +パラメータにも大きく依存しますが、次の図で示す範囲が反射波を捕らえる事が可能な範囲と考えて下さい。
 +#ref(USS3_SYNC接続.png,100%)
 +***内部計測ロジックとアイテムの相関 [#tccdcc66]
 +距離計測までの概略タイムチャートは以下の通りです。全てのアイテムが計測結果に影響を及ぼす事が分かるかと思います。
 +#ref(USS3_SYNC接続.png,100%)
 +上から発振波、受信波の内部処理後の波形、内部カウンタ値、アナログ出力の順に時間軸を一致させて記載してあります。~
 +受信波形は実際に見ることはできませんが、大体のイメージとして捕らえておくと、実際の計測値との相関が取りやすくなります。特に超音波が送信されたのと同時に直接波による受信が発生する事を理解しておけば、Deadbandが計測をキャンセルさせる目的で働いている事が理解できます。また、送信パルス数が少なければDeadbandも小さくでき、近距離の距離計測が行いやすくなります。~
 +次に重要なのがDetect levelで、この値のみで反射波としての可否が判定されます。値を小さくするとDeadbandや本来の反射で無いノイズも拾って誤検出が増え、値を大きくすると強力な反射波が得られ無い限り検出ができなくなります。基本的にUSS3のDetection LED(緑色)の状態と対象物との位置関係を見ながら、Detect levelを微調整することになります。~
 +DistanceならびにANALOG OUTは計測周期が終了するのと同時に行われ、次のサイクルの間まで維持されます。~
 +なお、Deadbandを大きくすると、それよりも近傍に存在する反射物の検出はできないまでか、計測値が不定になりやすくなります。これは、Deadbandで除去する直接波と反射波が競合してしまい、Deadbandを経過した時は既に反射波が得られない範囲となるためです。この事により、遠方の反射物に対して調整を行った後は、必ず近傍の反射物に対しても所望の計測が行われるか確認する必要があります。また、遠距離・近距離を同じディメンジョンで計測することは実質難しいと思われます。
 +**USS3コンフィギュレータ [#g273174c]
 +どのような環境を用意したとしても、パラメータの微調整は必要になります。簡便にご利用いただくためのハードウェア(マルチI/F HUB+電源+ケーブル類)及びソフトウェア(Windows専用)のキットとして[[USS3コンフィギュレータ>BTE082 USS3コンフィギュレータ]]を別途用意しています。~
 +別売のコンフィギュレータをお使いいただくと、パラメータの調整や計測値の逐次モニタが全てPC上で行う事ができます。初めてお使いの方に限らず、微調整を要する目的にも十分役立ちます。


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