2: 2009-07-15 (水) 17:59:29 sho | 現: 2012-06-13 (水) 13:59:43 takaboo | ||
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- | TITLE:BTX022C ZEALコードレスアダプタマニュアル | + | TITLE:ZEALコードレスアダプタマニュアル |
#norelated | #norelated | ||
#contents | #contents | ||
+ | [[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=37]] | ||
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**概要 [#o3320825] | **概要 [#o3320825] | ||
- | この製品は、PCをはじめ多くの機器で使用されているRS232C I/F((一般のPC/AT互換機に装備されるDSUB 9ピンタイプのRS232Cコネクタに接続可能です。なお、アダプタとしてRTS・CTSのフロー制御信号をサポートしますが、その他の制御信号を必要とする機器ではご利用になれません。))に対応したコードリプレース用無線アダプタです。お互いの機器が完全に分離しますので、10m程度の近距離であればコードの引き回しに悩むことも無く設置できますし移動ロボット等のリモートコントロールといった用途にもご利用いただけます((設置の際は十分環境を考慮し、その他無線の障害となりうる条件を検証の上ご利用ください。))。~ | + | この製品は、PCをはじめ多くの機器で使用されているRS232C I/F(一般のPC/AT互換機に装備されるDSUB 9ピンタイプのRS232Cコネクタに接続可能です。なお、アダプタとしてRTS・CTSのフロー制御信号をサポートしますが、その他の制御信号を必要とする機器ではご利用になれません。))に対応したコードリプレース用無線アダプタです。お互いの機器が完全に分離しますので、10m程度の近距離であればコードの引き回しに悩むことも無く設置できますし移動ロボット等のリモートコントロールといった用途にもご利用いただけます(設置の際は十分環境を考慮し、その他無線の障害となりうる条件を検証の上ご利用ください。))。~ |
- | 無線の規格としてBluetooth((短距離での機器の接続に特化した無線通信技術で、2.4GHzの周波数帯の無線を利用し、最大約 10m の範囲の機器と最大1Mbpsの速度でデータ通信が可能です。赤外線通信と異なり指向性を持たず、遮蔽物があっても通信できます。Bluetooth は全世界で共通仕様となることも大きな特徴です。))を採用していますので、PC等に内蔵されたBluetoothモジュールがSPP((Bluetoothで規定されるシリアルI/Fによる通信を擬似的にエミュレーションするSerial Port Profileです。機器によって様々なプロファイルが用意されており、オーディオやプリンタ、モデムやネットワークといったプロファイルが存在します。))をサポートさえしていれば、本製品1台のみでPCと機器間を無線化可能です。~ | + | 無線の規格としてBluetooth(短距離での機器の接続に特化した無線通信技術で、2.4GHzの周波数帯の無線を利用し、最大約 10m の範囲の機器と最大1Mbpsの速度でデータ通信が可能です。赤外線通信と異なり指向性を持たず、遮蔽物があっても通信できます。Bluetooth は全世界で共通仕様となることも大きな特徴です。))を採用していますので、PC等に内蔵されたBluetoothモジュールがSPP(Bluetoothで規定されるシリアルI/Fによる通信を擬似的にエミュレーションするSerial Port Profileです。機器によって様々なプロファイルが用意されており、オーディオやプリンタ、モデムやネットワークといったプロファイルが存在します。))をサポートさえしていれば、本製品1台のみでPCと機器間を無線化可能です。~ |
- | ~ | + | |CENTER:BGCOLOR(red):|LEFT:BGCOLOR(#dcdcef):|c |
- | 本ページではエンターキー(キャリッジリターン:0x0D)を&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};と表します。 | + | | :idea:|●エンターキー(キャリッジリターン:0x0D)を&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};と表記します。&br;●ZEAL-C01のファームウェアがver.2.0.2.15以降である前提で記述しています。それより前のバージョンでは一部応答やコマンドが異なる場合があります。| |
**基本仕様 [#z276ee92] | **基本仕様 [#z276ee92] | ||
Line 117: | Line 119: | ||
「''Bluetooth設定''」ウィンドウで「新しい接続」をクリックし設定ウィザードを表示させます。設定ウィザードのカスタムモードにチェックを入れ「次へ」をクリックする事により近くにある他のBluetooth機器の検索を行います。 | 「''Bluetooth設定''」ウィンドウで「新しい接続」をクリックし設定ウィザードを表示させます。設定ウィザードのカスタムモードにチェックを入れ「次へ」をクリックする事により近くにある他のBluetooth機器の検索を行います。 | ||
#ref(BTX022C_6.png,100%) | #ref(BTX022C_6.png,100%) | ||
- | コードレスアダプタの名称である「''BTX022C-XXXXXXX''」(XXはシリアルNo.)が表示されれば検索は成功です。検索に失敗してもしらばく時間をおいてから再度検索してみてください。 | + | 「''ZEAL-XXXXXXX''」(XXはシリアルNo.)が表示されれば検索は成功です。検索に失敗してもしらばく時間をおいてから再度検索してみてください。 |
#ref(BTX022C_7.png,100%) | #ref(BTX022C_7.png,100%) | ||
+ | |||
****コードレスアダプタが提供するサービスの検索 [#ke8da9bf] | ****コードレスアダプタが提供するサービスの検索 [#ke8da9bf] | ||
- | 検索されたコードレスアダプタが提供しているサービスを問い合わせます。検索で表示された「''BTX022C-XXXXXXX''」を選択し、「次へ」をクリックします。 | + | 検索されたコードレスアダプタが提供しているサービスを問い合わせます。検索で表示された「''ZEAL-XXXXXXX''」を選択し、「次へ」をクリックします。 |
サービスの検索が成功すると画面上にサービスクラスとサービス名が表示されます。なお、Bluetooth USBアダプタのメーカやドライバの違いによってはサービス検索の際にも認証を要求する場合がありますが、その際はコードレスアダプタの出荷時設定である「''0000''」というPINコードを使用してください。 | サービスの検索が成功すると画面上にサービスクラスとサービス名が表示されます。なお、Bluetooth USBアダプタのメーカやドライバの違いによってはサービス検索の際にも認証を要求する場合がありますが、その際はコードレスアダプタの出荷時設定である「''0000''」というPINコードを使用してください。 | ||
#ref(BTX022C_8.png,100%) | #ref(BTX022C_8.png,100%) | ||
Line 132: | Line 135: | ||
#ref(BTX022C_10.png,100%) | #ref(BTX022C_10.png,100%) | ||
以後このアイコンを使用してUSB Bluetoothアダプタが装着されたPCからコードレスアダプタに接続する事になります。 | 以後このアイコンを使用してUSB Bluetoothアダプタが装着されたPCからコードレスアダプタに接続する事になります。 | ||
+ | |||
****コードレスアダプタとの接続・切断 [#l53c5f68] | ****コードレスアダプタとの接続・切断 [#l53c5f68] | ||
#ref(BTX022C_11.png,100%) | #ref(BTX022C_11.png,100%) | ||
- | 接続するには「''BTX022C-XXXXXXX''」アイコンをダブルクリックします。接続が完了するとアイコンが変化し、同時にコードレスアダプタの緑LEDが点灯します。~ | + | 接続するには「''ZEAL-XXXXXXX''」アイコンをダブルクリックします。接続が完了するとアイコンが変化し、同時にコードレスアダプタの緑LEDが点灯します。~ |
Bluetoothの接続が完了さえしてしまえば、先に調べた仮想COMポートとコードレスアダプタを装着したPCのCOMポート同士がケーブル接続されたのと同等の扱いができます。~ | Bluetoothの接続が完了さえしてしまえば、先に調べた仮想COMポートとコードレスアダプタを装着したPCのCOMポート同士がケーブル接続されたのと同等の扱いができます。~ | ||
~ | ~ | ||
切断はアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから「切断」を選択することで行います。アイコンが接続前の形に戻り、コードレスアダプタの緑LEDが消灯し、切断が完了します。 | 切断はアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから「切断」を選択することで行います。アイコンが接続前の形に戻り、コードレスアダプタの緑LEDが消灯し、切断が完了します。 | ||
+ | |||
****アプリケーションを使って通信を確認 [#ba6157b6] | ****アプリケーションを使って通信を確認 [#ba6157b6] | ||
Windowsに装備されるハイパーターミナルという通信プログラムでチャットライクに相互通信してみます。なお、Windows Vistaをお使いの場合ハイパーターミナルが装備されていませんので''GCC Developer Lite''に付属する''SIMPLE TERM''等を使って通信の確認を行ってください。~ | Windowsに装備されるハイパーターミナルという通信プログラムでチャットライクに相互通信してみます。なお、Windows Vistaをお使いの場合ハイパーターミナルが装備されていませんので''GCC Developer Lite''に付属する''SIMPLE TERM''等を使って通信の確認を行ってください。~ | ||
Line 182: | Line 187: | ||
Socket Commnunications: Cordless Serial Adapter | Socket Commnunications: Cordless Serial Adapter | ||
Princeton: PTM-UBT3S, PTM-UBT4 | Princeton: PTM-UBT3S, PTM-UBT4 | ||
+ | |||
<DUN> | <DUN> | ||
AU: A5504T (東芝) | AU: A5504T (東芝) | ||
Line 216: | Line 221: | ||
****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2 [#sd6f4279] | ****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2 [#sd6f4279] | ||
コードレスアダプタの内蔵パラメータを変更するのですが、全て英数字のみでかつ半角大文字を使用します。もしWindowsが日本語入力モードになっていたら、半角英数字モードにしてください。また、入力を間違えるとコマンドを修正もしくはキャンセルすることができません。入力に際しては十分注意しながら行ってください。~ | コードレスアダプタの内蔵パラメータを変更するのですが、全て英数字のみでかつ半角大文字を使用します。もしWindowsが日本語入力モードになっていたら、半角英数字モードにしてください。また、入力を間違えるとコマンドを修正もしくはキャンセルすることができません。入力に際しては十分注意しながら行ってください。~ | ||
- | では試しにターミナルウィンドウ上で「BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーアイゼロ・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。このコマンドは本来はここで必要とされる操作ではありませんが、あくまで動作確認のために入力してください。なお、「BTI0」は周辺デバイスの検索を中止させるコマンドですので、実行させても特に内蔵パラメータに影響しません。~ | + | では試しにターミナルウィンドウ上で「BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティー・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。このコマンドは本来はここで必要とされる操作ではありませんが、あくまで動作確認のために入力してください。~ |
~ | ~ | ||
- | BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
- | ACKN~ | + | ZEAL~ |
~ | ~ | ||
- | エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。特にローカルエコーのチェックが外れていると、キー入力した文字が全く分からないので危険です。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ACKNの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ | + | エンターキーを押した直後に「ZEAL」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。特にローカルエコーのチェックが外れていると、キー入力した文字が全く分からないので危険です。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ZEALの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ |
次に、今接続しているコードレスアダプタのデバイスアドレスを確認します。ここで確認するデバイスアドレスは、後ほど設定する自動接続側コードレスアダプタのパラメータとして設定する必要があるためです。ではハイパーターミナルに戻り、「BTM」コマンドを使って自分自身のBluetoothデバイスアドレスを確認します。~ | 次に、今接続しているコードレスアダプタのデバイスアドレスを確認します。ここで確認するデバイスアドレスは、後ほど設定する自動接続側コードレスアダプタのパラメータとして設定する必要があるためです。ではハイパーターミナルに戻り、「BTM」コマンドを使って自分自身のBluetoothデバイスアドレスを確認します。~ | ||
~ | ~ | ||
Line 229: | Line 234: | ||
ここでX..( ZEALにより異なります)とある12文字の16進数で表される文字列が自分自身のデバイスアドレスであり、ひとつとして同じではないユニークな番号となります。間違いのないようメモしておいてください。~ | ここでX..( ZEALにより異なります)とある12文字の16進数で表される文字列が自分自身のデバイスアドレスであり、ひとつとして同じではないユニークな番号となります。間違いのないようメモしておいてください。~ | ||
以上でコマンドモードによる設定作業は完了です。「起動モードディップスイッチ」を「自動モード」(ディップスイッチの2番のみON)にし、リセットします。 | 以上でコマンドモードによる設定作業は完了です。「起動モードディップスイッチ」を「自動モード」(ディップスイッチの2番のみON)にし、リセットします。 | ||
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****自動接続側コードレスアダプタ(B)の準備 [#k40784ee] | ****自動接続側コードレスアダプタ(B)の準備 [#k40784ee] | ||
まずACアダプタを装着しない状態でコードレスアダプタ(Bとします)の「起動モードディップスイッチ」を「通常モード」(ディップスイッチを両方共OFF)にします。~ | まずACアダプタを装着しない状態でコードレスアダプタ(Bとします)の「起動モードディップスイッチ」を「通常モード」(ディップスイッチを両方共OFF)にします。~ | ||
Line 236: | Line 242: | ||
****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 2 [#tc6d34cb] | ****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 2 [#tc6d34cb] | ||
「[[自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2>#sd6f4279]]」と同様半角英数字のみを扱ってください。注意事項も同様となります。~ | 「[[自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2>#sd6f4279]]」と同様半角英数字のみを扱ってください。注意事項も同様となります。~ | ||
- | では試しにターミナルウィンドウ上で「BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーアイゼロ・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。「BTI0」は周辺デバイスの検索を中止させるコマンドですので、実行させても特に内蔵パラメータに影響しません。~ | + | では試しにターミナルウィンドウ上で「BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティー・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。~ |
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- | BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
- | ACKN~ | + | ZEAL~ |
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- | エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ACKNの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ | + | エンターキーを押した直後に「ZEAL」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ZEALの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ |
次に、先に待ち受け状態となっているコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスのメモを取り出します。コードレスアダプタ(B)にも同様にデバイスアドレスがありますが、ここでは必要ありません。~ | 次に、先に待ち受け状態となっているコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスのメモを取り出します。コードレスアダプタ(B)にも同様にデバイスアドレスがありますが、ここでは必要ありません。~ | ||
ではハイパーターミナルに戻り、先にメモしたコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスをコードレスアダプタ(B)の接続先機器として「BTT」コマンド(接続先Bluetoothデバイスアドレス登録コマンド)で記憶させます。「BTT」の引数として必要なのは、ページスキャンモードを表す1文字(ここでは「1」に固定)とデバイスアドレスのピリオドを除いた12文字の合わせて13文字です。~ | ではハイパーターミナルに戻り、先にメモしたコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスをコードレスアダプタ(B)の接続先機器として「BTT」コマンド(接続先Bluetoothデバイスアドレス登録コマンド)で記憶させます。「BTT」の引数として必要なのは、ページスキャンモードを表す1文字(ここでは「1」に固定)とデバイスアドレスのピリオドを除いた12文字の合わせて13文字です。~ |