3: 2009-10-26 (月) 17:18:04 sho | 4: 2009-12-01 (火) 18:14:08 sho | ||
---|---|---|---|
Line 5: | Line 5: | ||
この製品は、PCをはじめ多くの機器で使用されているRS232C I/F((一般のPC/AT互換機に装備されるDSUB 9ピンタイプのRS232Cコネクタに接続可能です。なお、アダプタとしてRTS・CTSのフロー制御信号をサポートしますが、その他の制御信号を必要とする機器ではご利用になれません。))に対応したコードリプレース用無線アダプタです。お互いの機器が完全に分離しますので、10m程度の近距離であればコードの引き回しに悩むことも無く設置できますし移動ロボット等のリモートコントロールといった用途にもご利用いただけます((設置の際は十分環境を考慮し、その他無線の障害となりうる条件を検証の上ご利用ください。))。~ | この製品は、PCをはじめ多くの機器で使用されているRS232C I/F((一般のPC/AT互換機に装備されるDSUB 9ピンタイプのRS232Cコネクタに接続可能です。なお、アダプタとしてRTS・CTSのフロー制御信号をサポートしますが、その他の制御信号を必要とする機器ではご利用になれません。))に対応したコードリプレース用無線アダプタです。お互いの機器が完全に分離しますので、10m程度の近距離であればコードの引き回しに悩むことも無く設置できますし移動ロボット等のリモートコントロールといった用途にもご利用いただけます((設置の際は十分環境を考慮し、その他無線の障害となりうる条件を検証の上ご利用ください。))。~ | ||
無線の規格としてBluetooth((短距離での機器の接続に特化した無線通信技術で、2.4GHzの周波数帯の無線を利用し、最大約 10m の範囲の機器と最大1Mbpsの速度でデータ通信が可能です。赤外線通信と異なり指向性を持たず、遮蔽物があっても通信できます。Bluetooth は全世界で共通仕様となることも大きな特徴です。))を採用していますので、PC等に内蔵されたBluetoothモジュールがSPP((Bluetoothで規定されるシリアルI/Fによる通信を擬似的にエミュレーションするSerial Port Profileです。機器によって様々なプロファイルが用意されており、オーディオやプリンタ、モデムやネットワークといったプロファイルが存在します。))をサポートさえしていれば、本製品1台のみでPCと機器間を無線化可能です。~ | 無線の規格としてBluetooth((短距離での機器の接続に特化した無線通信技術で、2.4GHzの周波数帯の無線を利用し、最大約 10m の範囲の機器と最大1Mbpsの速度でデータ通信が可能です。赤外線通信と異なり指向性を持たず、遮蔽物があっても通信できます。Bluetooth は全世界で共通仕様となることも大きな特徴です。))を採用していますので、PC等に内蔵されたBluetoothモジュールがSPP((Bluetoothで規定されるシリアルI/Fによる通信を擬似的にエミュレーションするSerial Port Profileです。機器によって様々なプロファイルが用意されており、オーディオやプリンタ、モデムやネットワークといったプロファイルが存在します。))をサポートさえしていれば、本製品1台のみでPCと機器間を無線化可能です。~ | ||
- | ~ | + | |CENTER:BGCOLOR(red):|LEFT:BGCOLOR(#dcdcef):|c |
- | 本ページではエンターキー(キャリッジリターン:0x0D)を&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};と表します。 | + | | :idea:|●エンターキー(キャリッジリターン:0x0D)を&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};と表記します。&br;●ZEAL-C01のファームウェアがver.2.0.2.15以降である前提で記述しています。それより前のバージョンでは一部応答やコマンドが異なる場合があります。| |
**基本仕様 [#z276ee92] | **基本仕様 [#z276ee92] | ||
Line 219: | Line 219: | ||
****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2 [#sd6f4279] | ****自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2 [#sd6f4279] | ||
コードレスアダプタの内蔵パラメータを変更するのですが、全て英数字のみでかつ半角大文字を使用します。もしWindowsが日本語入力モードになっていたら、半角英数字モードにしてください。また、入力を間違えるとコマンドを修正もしくはキャンセルすることができません。入力に際しては十分注意しながら行ってください。~ | コードレスアダプタの内蔵パラメータを変更するのですが、全て英数字のみでかつ半角大文字を使用します。もしWindowsが日本語入力モードになっていたら、半角英数字モードにしてください。また、入力を間違えるとコマンドを修正もしくはキャンセルすることができません。入力に際しては十分注意しながら行ってください。~ | ||
- | では試しにターミナルウィンドウ上で「BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーアイゼロ・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。このコマンドは本来はここで必要とされる操作ではありませんが、あくまで動作確認のために入力してください。なお、「BTI0」は周辺デバイスの検索を中止させるコマンドですので、実行させても特に内蔵パラメータに影響しません。~ | + | では試しにターミナルウィンドウ上で「BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティー・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。このコマンドは本来はここで必要とされる操作ではありませんが、あくまで動作確認のために入力してください。~ |
~ | ~ | ||
- | BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
- | ACKN~ | + | ZEAL~ |
~ | ~ | ||
- | エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。特にローカルエコーのチェックが外れていると、キー入力した文字が全く分からないので危険です。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ACKNの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ | + | エンターキーを押した直後に「ZEAL」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。特にローカルエコーのチェックが外れていると、キー入力した文字が全く分からないので危険です。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ZEALの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ |
次に、今接続しているコードレスアダプタのデバイスアドレスを確認します。ここで確認するデバイスアドレスは、後ほど設定する自動接続側コードレスアダプタのパラメータとして設定する必要があるためです。ではハイパーターミナルに戻り、「BTM」コマンドを使って自分自身のBluetoothデバイスアドレスを確認します。~ | 次に、今接続しているコードレスアダプタのデバイスアドレスを確認します。ここで確認するデバイスアドレスは、後ほど設定する自動接続側コードレスアダプタのパラメータとして設定する必要があるためです。ではハイパーターミナルに戻り、「BTM」コマンドを使って自分自身のBluetoothデバイスアドレスを確認します。~ | ||
~ | ~ | ||
Line 232: | Line 232: | ||
ここでX..( ZEALにより異なります)とある12文字の16進数で表される文字列が自分自身のデバイスアドレスであり、ひとつとして同じではないユニークな番号となります。間違いのないようメモしておいてください。~ | ここでX..( ZEALにより異なります)とある12文字の16進数で表される文字列が自分自身のデバイスアドレスであり、ひとつとして同じではないユニークな番号となります。間違いのないようメモしておいてください。~ | ||
以上でコマンドモードによる設定作業は完了です。「起動モードディップスイッチ」を「自動モード」(ディップスイッチの2番のみON)にし、リセットします。 | 以上でコマンドモードによる設定作業は完了です。「起動モードディップスイッチ」を「自動モード」(ディップスイッチの2番のみON)にし、リセットします。 | ||
+ | |||
****自動接続側コードレスアダプタ(B)の準備 [#k40784ee] | ****自動接続側コードレスアダプタ(B)の準備 [#k40784ee] | ||
まずACアダプタを装着しない状態でコードレスアダプタ(Bとします)の「起動モードディップスイッチ」を「通常モード」(ディップスイッチを両方共OFF)にします。~ | まずACアダプタを装着しない状態でコードレスアダプタ(Bとします)の「起動モードディップスイッチ」を「通常モード」(ディップスイッチを両方共OFF)にします。~ | ||
Line 239: | Line 240: | ||
****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 2 [#tc6d34cb] | ****自動接続側コードレスアダプタ(B)の設定変更 2 [#tc6d34cb] | ||
「[[自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2>#sd6f4279]]」と同様半角英数字のみを扱ってください。注意事項も同様となります。~ | 「[[自動待ち受け側コードレスアダプタ(A)の設定確認 2>#sd6f4279]]」と同様半角英数字のみを扱ってください。注意事項も同様となります。~ | ||
- | では試しにターミナルウィンドウ上で「BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティーアイゼロ・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。「BTI0」は周辺デバイスの検索を中止させるコマンドですので、実行させても特に内蔵パラメータに影響しません。~ | + | では試しにターミナルウィンドウ上で「BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};」(ビーティー・エンターキー)というコマンドを入力してみましょう。~ |
~ | ~ | ||
- | BTI0&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ | + | BT&size(5){&color(#333,#EEE){CR};};~ |
- | ACKN~ | + | ZEAL~ |
~ | ~ | ||
- | エンターキーを押した直後に「ACKN」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ACKNの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ | + | エンターキーを押した直後に「ZEAL」という応答がコードレスアダプタから返ってきたらまず問題ありません。もしキー入力した文字が表示されない場合はハイパーターミナルの設定を見直してください。また、コードレスアダプタのディップスイッチが「通常モード」(2個のスイッチが両方共OFF)でないと、ZEALの応答は返ってきません。もし入力を間違ってしまったら、エンターキーを押さずにリセットして、再度入力しなおしてください。~ |
次に、先に待ち受け状態となっているコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスのメモを取り出します。コードレスアダプタ(B)にも同様にデバイスアドレスがありますが、ここでは必要ありません。~ | 次に、先に待ち受け状態となっているコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスのメモを取り出します。コードレスアダプタ(B)にも同様にデバイスアドレスがありますが、ここでは必要ありません。~ | ||
ではハイパーターミナルに戻り、先にメモしたコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスをコードレスアダプタ(B)の接続先機器として「BTT」コマンド(接続先Bluetoothデバイスアドレス登録コマンド)で記憶させます。「BTT」の引数として必要なのは、ページスキャンモードを表す1文字(ここでは「1」に固定)とデバイスアドレスのピリオドを除いた12文字の合わせて13文字です。~ | ではハイパーターミナルに戻り、先にメモしたコードレスアダプタ(A)のデバイスアドレスをコードレスアダプタ(B)の接続先機器として「BTT」コマンド(接続先Bluetoothデバイスアドレス登録コマンド)で記憶させます。「BTT」の引数として必要なのは、ページスキャンモードを表す1文字(ここでは「1」に固定)とデバイスアドレスのピリオドを除いた12文字の合わせて13文字です。~ |