ZEAL USBアダプタは組み込み向けBluetoothモジュールであるZEAL-C02をPCなどのUSBポートに接続して使用する製品です。
USBのバスパワーで動作するため、別途外部電源を必要としません。
商品番号 | BTX036 | |
PCBリビジョン | E115 (2層) | |
I/F | USB(CDC ACM) (ZEALのTX/RX/RTS/CTSを接続) ディップスイッチ (ZEALのMODE0,1を接続) 接続モニタLED (ZEALのSTOを接続) | |
ZEAL-C02 | 認証等 | Bluetooth Ver2.1+EDR準拠(Class2) 国内電波法(工事設計認証) FCC(北米),IC(カナダ), KC(韓国) |
プロファイル | SPP, DUN(※DTのみ) | |
周波数 | 2402-2480MHz | |
変調方式 | GFSK(1Mbps), π/4-DQPSK(2Mbps), 8DPSK(3Mbps) | |
拡散方式 | 周波数ホッピング | |
チャンネル間隔 | 1MHz | |
チャンネル数 | 79ch | |
伝送速度 | 3Mbps (asymmetrical max) ※無線部の最大値 | |
最大受信感度 | -70dBm | |
最大送信電力 | +4dbm Bluetooth TX power class2 | |
通信距離 | 約10m (使用環境による) | |
端末通信速度 | 1200~921600bps | |
電源 | DC3.3V | |
消費電流 | 最大70mA以下 | |
電源 | USBバスパワー | |
外形寸法 | 17x33mm | |
重量 | 約10g | |
付属品 | ||
環境配慮 | RoHS準拠, 鉛フリー半田 |
microUSBケーブルは同梱されませんので、市販のUSB[micro-B]<->USB[A]ケーブルを別途お買い求めの上ご利用下さい。 |
起動モード | DIP1-1 (MODE0) | DIP1-2 (MODE1) | 機能 |
通常モード | OFF(1) | OFF(1) | 起動時、端末通信速度を9600bpsにしてコマンド状態となる |
設定値起動モード | ON(0) | OFF(1) | 事前に設定された条件でコマンド状態となる |
自動接続or自動待受モード | OFF(1) | ON(0) | 事前に設定された条件で自動接続(マスター)ないし自動待受待(スレーブ)を実行する |
ファームウェア書込モード | ON(0) | ON(0) | ファームウェアのアップデートに使用 |
以前はZEALとWindows PCをBluetoothで接続する説明を掲載していましたが、最近のWindowsのスタック等の完成度に大きな差があるため掲載を取りやめます。
今後はZEAL同士を接続する場合に限って解説しますが、どうしてもという場合に限り、こちらを参照ください。
USBアダプタにはFTDI社製のUSBシリアル変換ICが搭載されています。最近のOSであれば接続るだけで自動的にデバイスドライバがインストールされ、新たにCOMポートが作られます。
もしデバイスドライバを要求されるなら、こちらのページに従いデバイスドライバをインストールします。
ZEAL USBアダプタの設定や動作確認にはシリアルターミナルソフトウェアが必要です。
Tera TermやGCC Developer Liteに付属するSIMPLE TERM等を利用して下さい。
また、ZEALはハードウェアフロー制御が必須のため、シリアルターミナル上で必ずRTC/CTSを使用したハードウェアフロー制御を使用する設定を行っておきます。
COMポートのプロパティ | |
ビット/秒 | 9600bps等 |
データビット | 8 |
パリティ | なし |
ストップビット | 1 |
フロー制御 | ハードウェア(RTS/CTS) |
以後の説明で CR はキャリッジリターンコード(0x0D)、LF はラインフィードコード(0x0A)を意味します。改行の扱いは使用するシリアルターミナルによって異なる場合がありますので、注意する必要があります。
また、大文字と小文字は違う物として判断されます。
なお、入力したコマンドはZEALからはエコーバックされないのと、入力ミスを修正する方法がありません。確認しながら入力するには、シリアルターミナルの入力エコーバック表示などを利用する他ありません。
USBアダプタのDIP1によりZEALの動作モードを切り替えますが、ZEALが通常モードであるかを確認する方法があります。
BTCR
ZEALCR LF
自ら他のデバイスに接続する事は無く、ひたすら他のデバイスから接続されるのを待ちます。なお、ZEALが出荷時の設定である事を前提としているため、ここでは必要最低限のコマンドのみを記載します。
BTMCR 自分自身のBDアドレスを取得
00214FC2F5A6CR LF 自分自身のBDアドレス
BTLO00CR 動作モード:自動待受
ACKNCR LF 設定完了
他のデバイスからは接続ができず、設定された他のデバイスへ接続します。
なお、ここでは4台の既存のデバイスが見つかったものと仮定している。BTLO01CR 動作モード:自動接続
ACKNCR LF 設定完了
BTI88CR 周囲のデバイスを検索(8台まで・10秒間)
ACKNCR LF コマンドを受け取った事への応答
38C09640F400CR LF 見つかったデバイスのBDアドレス
38C09640F401CR LF
38C09640F402CR LF
00214FC2F5A6CR LF ←先に自動待受に設定したZEAL
TERMCR LF 検索終了
BTLT00214FC2F5A6CR 接続先のBDアドレスを設定
ACKNCR LF 設定完了
自動接続ないし自動待受モードのZEALのボーレートは、出荷時に9600bpsに設定されています。USBアダプタが接続されたPCのアプリケーションにおいても9600bpsを選択して通信する事になりますが、端末のスループットはこのボーレートに制限を受けます。
次の表に基づいてBTLBコマンドの引数を正確に入力します。
ボーレート[bps] | コマンド |
1200 | BTLB12CR |
2400 | BTLB24CR |
4800 | BTLB48CR |
9600 | BTLB96CR |
19200 | BTLB192CR |
38400 | BTLB384CR |
57600 | BTLB576CR |
115200 | BTLB1152CR |
230400 | BTLB2304CR |
460800 | BTLB4608CR |
921600 | BTLB9216CR |
設定が正常に完了すると、エンターキーを押した直後に「ACKN」の応答が返ります。
最後にDIP1-1をOFF、DIP1-2をONにし、PB1を押してリセットして設定完了です。
以後ZEALは設定されたボーレートでのみ端末と通信するため、シリアルターミナルのボーレートもZEALに設定した値に一致させます。
なお、通常モード時は本設定にかかわらず常時9600bpsですが、設定値起動モード時は本設定のボーレートで動作します。
ZEAL-C02の素性について現時点で不可避な事項を記載します
ZEAL-C02の仕様書等はこちらのサイトを参照下さい。