本製品はRenesas RX65Nを採用したロボット制御に特化したコントローラです。
Ethernet・WiFi・IMU・RS-485 I/F・TTL I/Fを搭載し、大半の部分においてRX65NのリファレンスボードであるGR-ROSEと互換性を持ちます。
また、FREEDOMシリーズに使用されるDynamixelを制御するためのAPIが提供され、複雑な多軸ロボットを構成する事が簡便に行う事ができます。
なお、がじぇるねのコミュニティーで採用されたGR-ROSEの仕様とは一線を画していますのでご了承の程。
また、ルネサスエレクトロニクス様には多大なご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
品番 | BTE095 | |
PCBリビジョン | E177 | |
外形寸法 | 66x46x22mm | |
動作温度範囲 | -10~+70℃ 結露無きこと | |
重量 | ?g | |
MPU | Renesas R5F565NEDDFP (フラッシュROM:2Mbyte, RAM:640kbyte) | |
電源 | 入力: DC7~24V (絶対最大定格電圧:DC65V) 出力: DC5V 2.4A(DCDC最大) 出力: DC3.3V 0.8A(LDO最大) ※USBバスパワー時を除く | |
HMI | リセット用プッシュスイッチ x1 LED x3 モード切替用スライドスイッチ x1 4ビットロータリースイッチ x1 電源スイッチ x1 | |
コネクタ等 | USB: USB type-C x1 GPIO: 18ピンFFC x1 Dynamixel I/F: JST B4B-EH x4, JST B3B-EH x5 イーサネット: RJ-45モジュラーコネクタ WiFi: 802.11b/g/n(ESP-WROOM-02D) | |
環境配慮 | 鉛フリー半田・RoHS対応 |
USBケーブルは同梱されませんので、市販のUSBケーブルを別途お買い求めの上ご利用下さい。 |
端子番号 | 信号名 |
1 | GND |
2 | VDD |
3 | TTL Signal |
信号名 | 端子名 |
TXD0 | P20 |
RXD0 | P21 |
SEL(送信:HIGH, 受信:LOW) | P22 |
端子番号 | 信号名 |
1 | GND |
2 | VDD |
3 | RS-485 D+ |
4 | RS-485 D- |
信号名 | 端子名 |
TXD2 | P13 |
RXD2 | P12 |
SEL(送信:HIGH, 受信:LOW) | P14 |
TERM(ON:HIGH, OFF:LOW) | P15 |
No. | 端子名称 |
1 | 3.3V |
2 | GND |
3 | MD/FINE |
4 | RES# |
Manufacturer | Parts Number |
Amphenol | HFW18R-2STE1LF |
Manufacturer | Parts Number |
Wurth Electronics Inc. | 686718xxx001 |
No. | 端子名称 |
1 | SCL(P52/SSCL2) |
2 | SDA(P50/SSDA2) |
3 | PE7/MISOB-B |
4 | PE6/MOSIB-B |
5 | PE5/RSPCKB-B |
6 | PE4/SSLB0-B |
7 | PD7/AN107/SDHI_D1-B |
8 | PD6/AN106/SDHI_D0-B |
9 | PD5/AN113/SDHI_CLK-B |
10 | PD4/AN112/SDHI_CMD-B |
11 | PD3/AN111/SDHI_D3-B |
12 | PD2/AN110/SDHI_D2-B |
13 | P05/DA1 |
14 | P30/RXD1 |
15 | P26/TXD1 |
16 | 5V |
17 | 3.3V |
18 | GND |
bit | マーカー側 | マーカーと反対側 |
SW2-1 | I2Cバスのプルアップ電源を3.3Vに | I2Cバスのプルアップ電源を5Vに |
SW2-2 | MD/FINEDをプルダウン PC7/UBをプルアップ | MD/FINEDをプルアップ PC7/UBをプルダウン |
GR-ROSE互換ではありますが、ピンヘッダ等で提供される部分の大半は本ボードにおいてはCN14に集約しています。よって単体ではGR-ROSEと同等に扱える機能はUSB・イーサネット・WiFi・LEDのみとなります。
サーボモータへ電源を供給する場合は、CN1より任意の電源を供給します。この電源からボード内の5Vと3.3Vの電源も生成されます。
サーボモータへ電源を供給する必要が無い場合は、サーボモータ以外の機能をCN2から供給されるUSBバスパワーのみで運用できます。
RX65NのRTC用バックアップ電源としてスーパーキャパシタを装備しています。スーパーキャパシタの完全充電にはある程度時間を要するのと、一時的な目的で装備しているため長時間のバックアップには適しません。
ケーブルの取り回しなどの利便性からCN2としてUSB type-Cコネクタを装備していますが、RX65NはUSB2.0 FSまでの対応となります。
10BASE-T/100BASE-TXに対応したRJ-45コネクタ(CN12)を装備しています。
Dynamixel Xシリーズ以降(JST製コネクタ)を接続する前提とした半二重のTTL(CN3~7)及びRS-485(CN8~11) I/Fを装備しています。TTL I/FにはRX65NのSCI0、RS-485 I/FにはRX65NのSCI2を割り振りましたので、各々完全に分離した通信が行えます。また電気的にRX65Nを破損させてしまう事を危惧し、バッファICと保護回路を装備します。
本I/FはDynamixelに特化したものではありませんので、他の装置に使用することも可能です。
なお、IDE for Gadget Renesasにて提供されるArduinoライクなシリアル通信ライブラリを使用する場合は、1Mpbs以下で運用するのが無難です。FreeRTOSや他の機能を併用してMCUの負荷が高くなると、通信速度が上がるにつれ想定したパフォーマンスが得られない場合があります。
起動時にRX65NをUSBブートモードにするにはSW2-2をOFFに切り替えます。
フラッシュROMへの書き込みには Renesas Flash Programmerが使用できます。
基本的にGR-ROSEと互換性がありますので、GR-ROSE USBファームウェアを出荷時に書き込んであります。SW2-2は常時OFFに設定して使用します。
USBファームウェアはコンパイル済みのバイナリファイルを本ファームウェアが提供するドライブへコピーするだけで書き込みと実行が開始されます。また、USBケーブルが未接続の場合はパワーサイクルで書き込み済みのプログラムが自動実行されます。
なお、USBファームウェアが実行できるユーザーアプリケーションは以下の条件を満足する必要があります。
Arduinoライクな開発環境としてIDE for Gadget Renesasが提供されています。
基本的な手順はGR-ROSE チュートリアル:IDE for GRでスケッチ通りに行う事ができます。
リリース版GCC Developer Liteの更新は停止していますので個別対応とします。
下記に記載された事項以外にも、経験を踏まえた危険回避方策を講じる事。 安全に配慮しない場合は人命や財産を失う恐れがある。 また従わない場合は保証対象外となる。 |