1: 2009-06-26 (金) 20:20:45 takaboo | 現: 2022-02-13 (日) 11:32:28 takaboo | ||
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- | TITLE:BTC092 AT91SAM7S32マイコンボードマニュアル | + | TITLE:AT91SAM7S32マイコンボードマニュアル |
+ | #norelated | ||
+ | #contents | ||
+ | [[ショップページへ>https://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=8]] | ||
**概要 [#d0a0c490] | **概要 [#d0a0c490] | ||
ARM7TDMIコアを内蔵したAtmel社製AT91SAM7S32を搭載したマイコンボードです。ボード上にはRS232Cポート、SAM-BA(SAM Boot Assistant)切替スイッチ等を装備し、外部端子にはマイコンのほぼ全ての端子が割り当てられています。 | ARM7TDMIコアを内蔵したAtmel社製AT91SAM7S32を搭載したマイコンボードです。ボード上にはRS232Cポート、SAM-BA(SAM Boot Assistant)切替スイッチ等を装備し、外部端子にはマイコンのほぼ全ての端子が割り当てられています。 | ||
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|商品番号 |BTC092 | | |商品番号 |BTC092 | | ||
|PCBリビジョン |E040 (2層) | | |PCBリビジョン |E040 (2層) | | ||
- | |CPU |[[Atmel AT91SAM7S32:http://www.atmel.com/dyn/products/product_card.asp?part_id=3522]] | | + | |CPU |[[Microchip AT91SAM7S32:https://www.microchip.com/en-us/product/AT91SAM7S32]] | |
- | |メモリ |フラッシュROM: 32byte&br;SRAM: 8kbyte | | + | |メモリ |フラッシュROM: 32kbyte&br;SRAM: 8kbyte | |
|クロック |外部オシレータ:16MHz (内部はCKGR・PMCによりプログラマブル) | | |クロック |外部オシレータ:16MHz (内部はCKGR・PMCによりプログラマブル) | | ||
|通信機能 |RS232Cレベル変換装備 (DBGUのみ) | | |通信機能 |RS232Cレベル変換装備 (DBGUのみ) | | ||
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****CN3 [#u9cbf5fa] | ****CN3 [#u9cbf5fa] | ||
- | -2mmピッチ 3ピン | + | -2mmピッチ 3ピン ヒロセ電機 A4B-03PA-2DSA(71) |
+ | -推奨圧着ソケット:ヒロセ電機 A4B-03S-2C | ||
-PA9とPA10端子をRS232Cレベルに変換 | -PA9とPA10端子をRS232Cレベルに変換 | ||
-PA9/PA10はJP1を半田ジャンパすることでRS232Cレベル変換ICと切り離し可能 | -PA9/PA10はJP1を半田ジャンパすることでRS232Cレベル変換ICと切り離し可能 | ||
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***GCC Developer Lite [#GDL] | ***GCC Developer Lite [#GDL] | ||
GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]。~ | GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]。~ | ||
- | フルインストールないしAT91SAM7Sで使用を選択する事で必要なコンポーネントが自動的にインストールされます。 | + | 「基本パック」と「ARMパック」をダウンロードしてインストールしてください。なおARMパックインストールの際に表示されるコンポーネントの選択画面では「AT91SAM7Sシリーズでのみ使用」を選択してください。 |
+ | #ref(ArmPackATSAM7S.png) | ||
AT91SAM7で使用される主要なコンポーネントを簡単に示します。 | AT91SAM7で使用される主要なコンポーネントを簡単に示します。 | ||
-''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' | -''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' | ||
Line 123: | Line 129: | ||
USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | ||
-''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' | -''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' | ||
- | ~汎用シリアルターミナル。簡易的なTLENETクライアントとしても機能する。~ | + | ~汎用シリアルターミナル。簡易的なTELNETクライアントとしても機能する。~ |
USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 | ||
-''ARMGCC'' | -''ARMGCC'' | ||
Line 184: | Line 190: | ||
既にユーザプログラムが書き込まれているマイコンボードは、電源を投入するとユーザプログラムが即時実行されます。ユーザプログラムが書き込まれたマイコンでブートローダのコマンドモードを使用するには以下の手順を踏みます。~ | 既にユーザプログラムが書き込まれているマイコンボードは、電源を投入するとユーザプログラムが即時実行されます。ユーザプログラムが書き込まれたマイコンでブートローダのコマンドモードを使用するには以下の手順を踏みます。~ | ||
- | +SIMPLE TERMのターミナルウィンドウ上で'!'(「SHIFT」+「1」)キーを押しっぱなしにする。 | + | +SIMPLE TERMで該当のCOMポートを開く。 |
- | +マイコンボードをリセットする。 | + | +PB1を押してリセットする。 |
- | +ブートローダのメッセージが表示された後、'!'キーを離すとコマンドモードに遷移する。 | + | +SIMPLE TERMのターミナルウィンドウにブートローダからのメッセージが表示される事を確認する。 |
ブートローダの詳細及びコマンドモードの使い方等は[[こちら>AT91SAM_BL]]。~ | ブートローダの詳細及びコマンドモードの使い方等は[[こちら>AT91SAM_BL]]。~ | ||
Line 197: | Line 203: | ||
#ref(AT91SAM7_STERM_SCRIPT1.png,100%) | #ref(AT91SAM7_STERM_SCRIPT1.png,100%) | ||
- | 「スクリプト実行[STERM SAM7_UART]」をクリックした後10秒以内にマイコンボードをリーブートすると、コマンドモードへの遷移や転送するファイルの選択を手動で行う事無く転送にかかる処理が全て自動的に行われます。 | + | 「スクリプト実行[STERM SAM7]」をクリックすると、ブートローダがコマンドモードになっている事の確認とコマンドモードへの遷移や転送するファイルの選択までの処理を自動的に行います。何らかの問題が生じると、その時点でスクリプトの実行は中断します。 |
#ref(AT91SAM7_STERM_SCRIPT2.png,100%) | #ref(AT91SAM7_STERM_SCRIPT2.png,100%) | ||
- | 本機能により、手動で間違ったファイルを選択して転送してしまったり、転送不可能な状態で転送をしてしまうといったミスを軽減する事ができます。 | + | 本機能により、手動で間違ったファイルを選択して転送してしまったり、ブートローダがコマンドモードでない状態で転送をしてしまうといったミスは発生しなくなります。 |
****FLASH WRITER [#FW] | ****FLASH WRITER [#FW] | ||
Line 292: | Line 298: | ||
**サンプルプログラム [#SAMPLE] | **サンプルプログラム [#SAMPLE] | ||
+ | [[こちら>SAM7 SMPL]]にて公開中。 | ||
**その他 [#ETC] | **その他 [#ETC] |