3: 2009-07-03 (金) 12:56:54 sho | 現: 2012-06-28 (木) 23:45:53 takaboo | ||
---|---|---|---|
Line 1: | Line 1: | ||
+ | TITLE:USS3コントロールテーブル | ||
**メモリマップ [#zf43e6b6] | **メモリマップ [#zf43e6b6] | ||
USS3の内部機能及び設定は次に示すメモリマップとして提供され、インストラクションパケットを使用して操作されます。USS3はコントロールテーブルに値を書くことで操作され、状態はコントロールテーブルから値を読むことで確認します。~ | USS3の内部機能及び設定は次に示すメモリマップとして提供され、インストラクションパケットを使用して操作されます。USS3はコントロールテーブルに値を書くことで操作され、状態はコントロールテーブルから値を読むことで確認します。~ | ||
Line 121: | Line 122: | ||
音速度を0~999[m/秒]で指定します。~ | 音速度を0~999[m/秒]で指定します。~ | ||
空中を伝播する音波の速度は温度・湿度・気圧に依存します。補正用のセンサをUSS3内に装備しても実際に伝播する空中を計測した値とはかけ離れる事が多いため、計測結果に大きな誤差を生じるだけとなってしまいます。よって、USS3は音速のみをパラメータとして内部カウンタ値を距離に変換しますので、周囲環境を計測している別の装置から音速を計算し、本パラメータへフィードバックすることで誤差を軽減できます。 | 空中を伝播する音波の速度は温度・湿度・気圧に依存します。補正用のセンサをUSS3内に装備しても実際に伝播する空中を計測した値とはかけ離れる事が多いため、計測結果に大きな誤差を生じるだけとなってしまいます。よって、USS3は音速のみをパラメータとして内部カウンタ値を距離に変換しますので、周囲環境を計測している別の装置から音速を計算し、本パラメータへフィードバックすることで誤差を軽減できます。 | ||
- | |||
- | ''※1)'' これらのアイテム(Address 0x07~0x19)はUSS3の電源投入直後に同名のRAMエリア(Address 0x1B~0x27)に初期値としてコピーされるだけで、運転中の変更は実際の動作に反映されません。運転中に変更を促す場合は、RAMエリアのアイテム(Address 0x1B~0x27)のを対象とする必要があります。~ | ||
- | つまり、Address 0x07~0x19の変更を運転に反映させるにはUSS3の電源を投入し直す必要があります。 | ||
***Address 0x14 Status Return Level [#m5ad3e86] | ***Address 0x14 Status Return Level [#m5ad3e86] | ||
インストラクションパケットを受けた後にUSS3がステータスパケットを返すかどうかを設定します。 | インストラクションパケットを受けた後にUSS3がステータスパケットを返すかどうかを設定します。 | ||
|Value|ステータスパケット| | |Value|ステータスパケット| | ||
- | |0|どんなインストラクションにも応答し無い| | + | |0|PING以外のインストラクションには応答しない| |
|1|READ_DATAだけに応答する| | |1|READ_DATAだけに応答する| | ||
|2|すべてのインストラクションに応答する| | |2|すべてのインストラクションに応答する| | ||
Line 162: | Line 160: | ||
音速度を0~999[m/秒]で指定します。~ | 音速度を0~999[m/秒]で指定します。~ | ||
空中を伝播する音波の速度は温度・湿度・気圧に依存します。補正用のセンサをUSS3内に装備しても実際に伝播する空中を計測した値とはかけ離れる事が多いため、計測結果に大きな誤差を生じるだけとなってしまいます。USS3は音速のみをパラメータとして内部カウンタ値を距離に変換しますので、周囲環境を計測している別の装置から音速を計算し、本パラメータへフィードバックすることで誤差を軽減できます。 | 空中を伝播する音波の速度は温度・湿度・気圧に依存します。補正用のセンサをUSS3内に装備しても実際に伝播する空中を計測した値とはかけ離れる事が多いため、計測結果に大きな誤差を生じるだけとなってしまいます。USS3は音速のみをパラメータとして内部カウンタ値を距離に変換しますので、周囲環境を計測している別の装置から音速を計算し、本パラメータへフィードバックすることで誤差を軽減できます。 | ||
- | |||
- | ''※2)'' USS3の電源投入直後、Address 0x1B~0x27のアイテムは不揮発エリアにある同名のアイテム(Address 0x07~0x19)により初期化されます。運転中に動作の変更を促す場合は、これらRAMエリアのアイテム(Address 0x1B~0x27)を使用して下さい。 | ||
***Address 0x29 SCANSW [#q3a7a352] | ***Address 0x29 SCANSW [#q3a7a352] | ||
Line 170: | Line 166: | ||
***Address 0x2A~0x2B Distance [#c77f5344] | ***Address 0x2A~0x2B Distance [#c77f5344] | ||
Detect1とSound of speedを元に距離を算出し、ストアします。算定式は次の通りです。~ | Detect1とSound of speedを元に距離を算出し、ストアします。算定式は次の通りです。~ | ||
- | Value = Distance1×Sound of Speed÷1250~ | + | Value = (Detect1)×(Sound of Speed)÷1250~ |
計測限界値を超えたり計算結果がオーバフローすると999となります。 | 計測限界値を超えたり計算結果がオーバフローすると999となります。 | ||
Line 176: | Line 172: | ||
内部カウンタがDeadband以上かつCycle以下の間で、Detect levelを超えた反射波を検出した早い順にその時の内部カウンタ値をDetect1からストアします。未検出の場合は9999となります。~ | 内部カウンタがDeadband以上かつCycle以下の間で、Detect levelを超えた反射波を検出した早い順にその時の内部カウンタ値をDetect1からストアします。未検出の場合は9999となります。~ | ||
計測周期内で検出されたものは最大5つまで保持されるため、一番近い物体以外も計測対象としたい場合に利用できる可能性があります。 | 計測周期内で検出されたものは最大5つまで保持されるため、一番近い物体以外も計測対象としたい場合に利用できる可能性があります。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ***注意事項 [#tbd268e5] | ||
+ | +''※1)'' | ||
+ | アイテム(Address 0x07~0x19)はUSS3の電源投入直後に同名のRAMエリア(Address 0x1B~0x27)に初期値としてコピーされるだけで、運転中の変更は実際の動作に反映されません。運転中に変更を促す場合は、RAMエリアのアイテム(Address 0x1B~0x27)のを対象とする必要があります。~ | ||
+ | つまり、Address 0x07~0x19の変更を運転に反映させるにはUSS3の電源を投入し直す必要があります。 | ||
+ | +''※2)'' | ||
+ | USS3の電源投入直後、Address 0x1B~0x27のアイテムは不揮発エリアにある同名のアイテム(Address 0x07~0x19)により初期化されます。運転中に動作の変更を促す場合は、これらRAMエリアのアイテム(Address 0x1B~0x27)を使用して下さい。 |