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BTX036 ZEAL USBアダプタ のバックアップソース(No.1) :: Besttechnology

knowledge:BTX036 ZEAL USBアダプタ のバックアップソース(No.1)

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TITLE:ZEAL USBアダプタマニュアル
#norelated
#contents
[[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=174]]

**ZEAL USBアダプタの特徴 [#FEATURE]
-BluetoothモジュールZEALシリーズ用
-ZEAL-C02搭載
-外部電源不要(USBバスパワー)
-超小型

**概要 [#p406579f]
ZEAL USBアダプタは組み込み向けBluetoothモジュールであるZEAL-C02をPCなどのUSBポートに接続して使用する製品です。~
USBのバスパワーで動作するため、別途外部電源を必要としません。

**仕様 [#b6e6f0fd]
***同梱内容 [#raa6fbde]
| 型式 | 数量 | 備考 |h
|USBアダプタ及びZEAL-C02 | 1|- |
''※microUSBケーブルは付属しません''

***基本仕様 [#ff48eac1]
|商品番号 |<|BTX036 |
|PCBリビジョン |<|E115 (2層) |
|I/F |<|USB(CDC ACM) (ZEALのTX/RX/RTS/CTSを接続)&br;ディップスイッチ (ZEALのMODE0,1を接続)&br;接続モニタLED (ZEALのSTOを接続) |
|ZEAL-C02|認証等 |Bluetooth Ver2.1+EDR準拠(Class2)&br;国内電波法(工事設計認証)&br;FCC(北米),IC(カナダ), KC(韓国) |
|^|プロファイル |SPP, DUN(※DTのみ) |
|^|周波数 |2402-2480MHz |
|^|変調方式 |GFSK(1Mbps), π/4-DQPSK(2Mbps), 8DPSK(3Mbps) |
|^|拡散方式 |周波数ホッピング |
|^|チャンネル間隔 |1MHz |
|^|チャンネル数 |79ch |
|^|伝送速度 |3Mbps (asymmetrical max) ※無線部の最大値 |
|^|最大受信感度 |-70dBm |
|^|最大送信電力 |+4dbm&br;Bluetooth TX power class2 |
|^|通信距離 |約10m (使用環境による) |
|^|端末通信速度 |1200~921600bps |
|^|電源|DC3.3V |
|^|消費電流|最大70mA以下 |
|電源 |<|USBバスパワー |
|外形寸法 |<|17x33mm |
|重量 |<|約10g |
|付属品 |<| |
|環境配慮 |<|RoHS準拠, 鉛フリー半田 |

***外観・レイアウト [#cdb0e20a]
| top (with ZEAL) | top (E115 only) |h
| side |<|h
| #ref(E115_TOP.png,50%) | #ref(E115_TOP2.png,50%) |
| #ref(E115_SIDE.png,50%) |<|

| 3D |h
| [[3D pdf>http://www.besttechnology.co.jp/download/3D/E115_3D.pdf]] |

#ref(E115_Layout.pdf)

***回路図 [#l2bee4a8]
#ref(E115_SCH.pdf)

***各機能詳細 [#w00f2876]

****CN1 [#dbb7b848]
-[[HIROSE DF12(3.0)-30DP-0.5V(86)>https://www.hirose.com/product/jp/products/DF12/DF12(3.0)-30DP-0.5V(86)/]]
-ZEAL-C02装着用

****CN3 [#f1f2d9bf]
-USB-microB
-USBシリアル変換ICに接続されている他にバスパワーを供給

|CENTER:BGCOLOR(red): :idea:|microUSBケーブルは同梱されませんので、市販のUSB[micro-B]<->USB[A]ケーブルを別途お買い求めの上ご利用下さい。|

****LED1 [#h1a2be31]
-緑色 LED
-ZEALのSTO端子にシンク接続
-ZEALの無線接続状態を表示

****PB1 [#obe78bf0]
-プッシュスイッチ
-[[DIP1>#tb5bc8fb]]にて起動モードを変更した後にPB1を0.5秒以上押下して放すとZEAL-C02が再起動

****DIP1 [#tb5bc8fb]
-2ビットディップスイッチ
-使用する際は表面の保護フィルムをはがす事
-電源印加時及び[[PB1>#obe78bf0]]によるリセット後の起動モードを設定~
#ref(E115_DIP1.png,100%)
| 起動モード | DIP1-1 (MODE0) | DIP1-2 (MODE1) | 機能 |h
|通常モード | OFF(1) | OFF(1) |起動時、端末通信速度を9600bpsにしてコマンド状態となる |
|設定値起動モード | ON(0) | OFF(1) |事前に設定された条件でコマンド状態となる |
|自動接続or自動待受モード | OFF(1) | ON(0) |事前に設定された条件で自動接続(マスター)ないし自動待受待(スレーブ)を実行する |
|ファームウェア書込モード | ON(0) | ON(0) |ファームウェアのアップデートに使用 |

**使用方法 [#lae38874]
以前はZEALとWindows PCをBluetoothで接続する説明を掲載していましたが、最近のWindowsのスタック等の完成度に大きな差があるため掲載を取りやめます。~
今後はZEAL同士を接続する場合に限って解説しますが、どうしてもという場合に限り、[[こちら>http://www.musenka.com/info/bluetooth_connectable_device_list.html]]を参照ください。

***まず始めに [#hcc7fd88]

****デバイスドライバ [#f413c487]
USBアダプタにはFTDI社製のUSBシリアル変換ICが搭載されています。最近のOSであれば接続るだけで自動的にデバイスドライバがインストールされ、新たにCOMポートが作られます。~
もしデバイスドライバを要求されるなら、[[こちら>ftdi]]のページに従いデバイスドライバをインストールします。

****シリアルターミナル [#z1f75410]
ZEAL USBアダプタの設定や動作確認にはシリアルターミナルソフトウェアが必要です。~
[[Tera Term>http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/]]や[[GCC Developer Lite]]に付属する[[SIMPLE TERM>GDL#STERM]]等を利用して下さい。

また、ZEALはハードウェアフロー制御が必須のため、シリアルターミナル上で必ずRTC/CTSを使用したハードウェアフロー制御を使用する設定を行っておきます。

|COMポートのプロパティ|<|h
|ビット/秒|9600bps等|
|データビット|8|
|パリティ|なし|
|ストップビット|1|
|フロー制御|''ハードウェア''(RTS/CTS)|

****キャラクタコード [#f5b3a2eb]
以後の説明で &size(5){CR}; はキャリッジリターンコード(0x0D)、&size(5){LF}; はラインフィードコード(0x0A)を意味します。改行の扱いは使用するシリアルターミナルによって異なる場合がありますので、注意する必要があります。~
また、大文字と小文字は違う物として判断されます。
なお、入力したコマンドはZEALからはエコーバックされないのと、入力ミスを修正する方法がありません。確認しながら入力するには、シリアルターミナルの入力エコーバック表示などを利用する他ありません。

***ZEAL同士の自動接続 [#f648b4aa]

****通常モードのZEAL [#y9f547d0]
USBアダプタのDIP1によりZEALの動作モードを切り替えますが、ZEALが通常モードであるかを確認する方法があります。
+DIP1の両ビット共にOFFにし、PB1を押してリセット。
+シリアルターミナルでUSBアダプタのCOMポートを9600bpsで開く。
+正常であれば次のコマンド(黒字)を入力した際に応答(青字)が返る。~
>BT&size(5){CR};~
&color(blue,){ZEAL&size(5){CR}; &size(5){LF};};~
<

****自動待受側のZEALの設定 [#dd486e9a]
自ら他のデバイスに接続する事は無く、ひたすら他のデバイスから接続されるのを待ちます。なお、ZEALが出荷時の設定である事を前提としているため、ここでは必要最低限のコマンドのみを記載します。
+DIP1の両ビット共にOFFにし、PB1を押してリセット。
+シリアルターミナルからUSBアダプタのCOMポートを9600bpsで開く。
+シリアルターミナルで以下のコマンド(黒字)を入力し応答(青字)が返える事を確認する(ここではZEALが「00214FC2F5A6」というBDアドレスを返しているが、個々のZEALは全てユニークなBDアドレスを持つ)。~
>BTM&size(5){CR}; &color(green,){自分自身のBDアドレスを取得};~
&color(blue,){''00214FC2F5A6''&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){自分自身のBDアドレス};~
BTLO00&size(5){CR}; &color(green,){動作モード:自動待受};~
&color(blue,){ACKN&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){設定完了};
<
+DIP1-1をOFF、DIP1-2をONにし、PB1を押してリセット。

****自動接続側の設定 [#q298621d]
他のデバイスからは接続ができず、設定された他のデバイスへ接続します。
+DIP1の両ビット共にOFFにし、PB1を押してリセット。
+シリアルターミナルからUSBアダプタのCOMポートを9600bpsで開く。
+シリアルターミナルで以下のコマンド(黒字)を入力し応答(青字)が返える事を確認する。~
>BTLO01&size(5){CR}; &color(green,){動作モード:自動接続};~
&color(blue,){ACKN&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){設定完了};~
BTI88&size(5){CR}; &color(green,){周囲のデバイスを検索(8台まで・10秒間)};~
&color(blue,){ACKN&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){コマンドを受け取った事への応答};~
&color(blue,){38C09640F400&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){見つかったデバイスのBDアドレス};~
&color(blue,){38C09640F401&size(5){CR}; &size(5){LF};};~
&color(blue,){38C09640F402&size(5){CR}; &size(5){LF};};~
&color(blue,){''00214FC2F5A6''&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){←先に自動待受に設定したZEAL};~
&color(blue,){TERM&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){検索終了};~
<
なお、ここでは4台の既存のデバイスが見つかったものと仮定している。
+複数検索されたデバイスの中に自動待受に設定したZEALと同じBDアドレスが見つかっていればそのデバイスへ接続する設定を行う。~
>BTLT''00214FC2F5A6''&size(5){CR}; &color(green,){接続先のBDアドレスを設定};~
&color(blue,){ACKN&size(5){CR}; &size(5){LF};}; &color(green,){設定完了};~
<
+DIP1-1をOFF、DIP1-2をONにし、PB1を押してリセット。
***ボーレートを変更する [#df867f8a]
自動接続ないし自動待受モードのZEALのボーレートは、出荷時に9600bpsに設定されています。USBアダプタが接続されたPCのアプリケーションにおいても9600bpsを選択して通信する事になりますが、端末のスループットはこのボーレートに制限を受けます。~

次の表に基づいてBTLBコマンドの引数を正確に入力します。
|ボーレート[bps]|コマンド|
|1200|BTLB12&size(5){CR};|
|2400|BTLB24&size(5){CR};|
|4800|BTLB48&size(5){CR};|
|9600|BTLB96&size(5){CR};|
|19200|BTLB192&size(5){CR};|
|38400|BTLB384&size(5){CR};|
|57600|BTLB576&size(5){CR};|
|115200|BTLB1152&size(5){CR};|
|230400|BTLB2304&size(5){CR};|
|460800|BTLB4608&size(5){CR};|
|921600|BTLB9216&size(5){CR};|
設定が正常に完了すると、エンターキーを押した直後に「ACKN」の応答が返ります。

最後にDIP1-1をOFF、DIP1-2をONにし、PB1を押してリセットして設定完了です。~

以後ZEALは設定されたボーレートでのみ端末と通信するため、シリアルターミナルのボーレートもZEALに設定した値に一致させます。~
なお、通常モード時は本設定にかかわらず常時9600bpsですが、設定値起動モード時は本設定のボーレートで動作します。

**データシート [#re82208c]
ZEAL-C02の仕様書等は[[こちらのサイト>http://www.musenka.com/bluetooth/c02.html]]を参照下さい。


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