3: 2009-06-20 (土) 05:06:48 sho ソース 4: 2009-06-20 (土) 12:47:59 sho ソース
Line 9: Line 9:
|PCBリビジョン |E002B | |PCBリビジョン |E002B |
|CPU |[[Renesas HD64F3694FPV:http://japan.renesas.com/fm​wk.jsp?cnt=h83694_h83694n_root.jsp&fp=/p​roducts/mpumcu/h8_family/h8300h_tiny_ser​ies/h83694_h83694n_group/]] | |CPU |[[Renesas HD64F3694FPV:http://japan.renesas.com/fm​wk.jsp?cnt=h83694_h83694n_root.jsp&fp=/p​roducts/mpumcu/h8_family/h8300h_tiny_ser​ies/h83694_h83694n_group/]] |
-|クロック |システムクロック 20MHz サブクロック 32.768kHz  |+|クロック |システムクロック 20MHz&br;サブクロック 32.768kHz  |
|動作温度 |0~+40℃ | |動作温度 |0~+40℃ |
|動作電圧 |DC4.5~5.5V (絶対最大定格 DC6V) 最低動作電圧 DC3.0V (動作を保証するものではない) | |動作電圧 |DC4.5~5.5V (絶対最大定格 DC6V) 最低動作電圧 DC3.0V (動作を保証するものではない) |
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***回路図 [#fcc2b8fc] ***回路図 [#fcc2b8fc]
#ref(E002B.pdf) #ref(E002B.pdf)
 +-ロットによりU2の型番が異なる
 +-U1のRES端子はCN1ないしCN2に接続されない
 +-U1のNMI及びP85端子はボード上でVCCへプルアップされる
 +
***端子配置・外形 [#p833d231] ***端子配置・外形 [#p833d231]
#ref(H8_3694F_LAYOUT.png,100%) #ref(H8_3694F_LAYOUT.png,100%)
Line 60: Line 64:
-2mmピッチ 3ピン -2mmピッチ 3ピン
-マイコンのP21(RXD)とP22(TXD)端子をRS232Cレベルに変換 -マイコンのP21(RXD)とP22(TXD)端子をRS232Cレベルに変換
--JP1にてRS232C回路とマイコンのP21(RXD)端子を接続及び切断可能(デフォルトで半田ジャンパ済)+-JP1にてRS232Cレベル変換ICとマイコンのP21(RXD)端子を接続及び切断可能(デフォルトで半田ジャンパ済)
| No. | 端子名 | I/O | | No. | 端子名 | I/O |
| 1 | TX (RS232C←P22) | O | | 1 | TX (RS232C←P22) | O |
Line 67: Line 71:
****JP1 [#n9b4ac41] ****JP1 [#n9b4ac41]
--RS232Cレベル変換のレシーバイネーブル制御(マイコンのP21端子に接続) +-RS232Cレベル変換ICの受信(U1のP21端子とU3のROUT端子間)
--オープン:レシーバディスエーブル, ショート:レシーバイネーブル+
-出荷時ショート -出荷時ショート
****JP2, JP3 [#cdcb9d74] ****JP2, JP3 [#cdcb9d74]
--シリアルEEPROMのIC接続制御(マイコンのP57,P56端子に接続)+-シリアルEEPROM IC(U4)とのIICバス接続(U1のP56,P57端子とU4のSDA,SCL間)
-オープン:EEPROM使用不可, ショート:EEPROM使用可 -オープン:EEPROM使用不可, ショート:EEPROM使用可
--出荷時:オープン+-出荷時オープン
****D1(LED) [#d4a619c1] ****D1(LED) [#d4a619c1]
Line 80: Line 83:
****SW1(スライドスイッチ) [#kc46992e] ****SW1(スライドスイッチ) [#kc46992e]
--WRITEとあるシルク側に切り替えることでマイコンのNMI端子とGNDを短絡+-WRITEとあるシルク側に切り替えることでU1のNMI端子とGNDを短絡 
 +-RUNとあるシルク側に切り替えることでU1のNMI端子はVCCへプルアップ
****PB1(プッシュボタン) [#eefa9fef] ****PB1(プッシュボタン) [#eefa9fef]
Line 88: Line 92:
**各機能の詳細 [#zca6f4af] **各機能の詳細 [#zca6f4af]
***電源 [#v90af883] ***電源 [#v90af883]
-CN1-2にDC5Vを供給します~+CN1-2(VCC)とCN1-1(GND)間に安定したDC5Vを供給します。
***RS232C(CN3) [#yd7fd1cd] ***RS232C(CN3) [#yd7fd1cd]
Line 101: Line 105:
***スライドスイッチ(SW1) [#xabf7ab8] ***スライドスイッチ(SW1) [#xabf7ab8]
-****ブートモード(WRITE) [#t924542b+****ブートモード(WRITE) [#BOOTMODE
-電源供給前もしくはリセット中にSW1がWRITE側かつマイコンのP85端子がHIGHの状態で、電源供給もしくはリセットリリースされると、マイコンはブートモードになります。このモードはマイコンの内蔵フラッシュROMへプログラムを書き込む際に選択します。書込みにはFLASH WRITERを使用します。+電源供給前もしくはリセット中にSW1がWRITE側(マイコンのNMI端子がLOW)かつマイコンのP85端子がHIGHの状態で、電源供給もしくはリセット解除されると、マイコンはブートモードになります。このモードはマイコンの内蔵フラッシュROMへプログラムを書き込む際に選択します。書込みにはFLASH WRITERを使用します。
-なお、マイコンのP85端子が外部に設けられた回路等によってLOWになっていると、マイコンはブートモードになりません。 +****ユーザモード(RUN) [#USERMODE
- +電源供給前もしくはリセット中にSW1がRUN側(マイコンのNMI端子がHIGH)で、電源供給もしくはリセット解除されるとマイコンはユーザモードになります。このモードはマイコンの内蔵フラッシュROMへ書き込まれたプログラムを実行する際に選択します。
-****ユーザモード(RUN) [#oec65a25+
-電源供給前もしくはリセット中にSW1がRUN側になっている状態で、電源供給もしくはリセットされるとマイコンはユーザモードになります。このモードはマイコンの内蔵フラッシュROMへ書き込まれたプログラムを実行する際に選択します。+
なお、プログラムが実行されている際にSW1をWRITE側にすると、マイコンにNMIが発行されます。 なお、プログラムが実行されている際にSW1をWRITE側にすると、マイコンにNMIが発行されます。
 +
 +|CENTER:BGCOLOR(red):||c
 +|  :idea:|マイコンのP85端子及びNMI端子が外部に設けられた回路等によって端子の信号レベルが想定した論理以外に設定されていると、マイコンは意図したモードに遷移しません。|
***プッシュスイッチ(PB1) [#kb7c13c9] ***プッシュスイッチ(PB1) [#kb7c13c9]
Line 124: Line 129:
~ターゲットのフラッシュROM等へコンパイルされたプログラムをCOMポート経由で書き込む。~ ~ターゲットのフラッシュROM等へコンパイルされたプログラムをCOMポート経由で書き込む。~
USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。 USB等で提供されるCOMポートの動的な検出と、COMポートを使用する弊社ツールとの排他制御機能を持つ。
 +-''[[FLASHSimple>GCC Developer Lite#FLASHSimple]]''
 +~ターゲットのフラッシュROM等へコンパイルされたプログラムをCOMポート経由で書き込む。~
 +ここでは詳説しない。
-''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]'' -''[[SIMPLE TERM>GCC Developer Lite#STERM]]''
~汎用シリアルターミナル。簡易的なTLENETクライアントとしても機能する。~ ~汎用シリアルターミナル。簡易的なTLENETクライアントとしても機能する。~
Line 139: Line 147:
****FLASH WRITER [#tace4e8f] ****FLASH WRITER [#tace4e8f]
-様々なマイコンに対応した転送ツールです。本マイコンにおいては1種類の転送方法に対応します。+様々なマイコンに対応した転送ツールです。
#ref(fw_3664.png,100%) #ref(fw_3664.png,100%)
-以下の設定を行い、ブートモードのマイコンボードとPCをRS232Cケーブルで接続してExecuteボタンを押すと書き込み処理を開始します。 +以下の設定を行い、[[ブートモード>#BOOTMODE]]のマイコンボードとPCをRS232Cケーブルで接続してExecuteボタンを押すと書き込み処理を開始します。 
--CPU TYPE:3664+-CPU TYPE:''3664''
-PORT:使用するPCのCOMポート -PORT:使用するPCのCOMポート
-BaudRate[bps]:19200bps以下 -BaudRate[bps]:19200bps以下
--TImeOut[ms]:1000ms以上+-TimeOut[ms]:1000ms以上
-書き込みを開始すると、自動的に以下の順に処理が行われます。いずれのタイミングにおいてもプログレスバーが表示され、進捗が表示されます。 +書き込みを開始すると、自動的に以下の順に処理が行われます。いずれのタイミングにおいてもプログレスバーによる進捗状況が表示されます。 
-+マイコンボードとPCのボーレートを合わせる++マイコンボードとPCのボーレートを合わせる (TimeOutで指定した時間で時間切れ)
+ブートプログラムの転送 +ブートプログラムの転送
+ユーザプログラムの転送 +ユーザプログラムの転送
 +**H8/3694F用ライブラリ [#g320affc]
[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite]]では1つのソースプログラムのみを対象とするため、機能別にソースを分割して編集やコンパイルするといった使い方は出来ません(完全にできないという訳でもありません)。だからと言って全ての機能を一つのソースに記述する事は、プログラムの見通しが悪くなりバグの温床になりかねません。~ [[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite]]では1つのソースプログラムのみを対象とするため、機能別にソースを分割して編集やコンパイルするといった使い方は出来ません(完全にできないという訳でもありません)。だからと言って全ての機能を一つのソースに記述する事は、プログラムの見通しが悪くなりバグの温床になりかねません。~
そこで、複数のソースに分割する事無くある程度のソースプログラムサイズでコーディングするために、頻繁に使用されるであろう一部の機能が専用のライブラリとして提供されます。~ そこで、複数のソースに分割する事無くある程度のソースプログラムサイズでコーディングするために、頻繁に使用されるであろう一部の機能が専用のライブラリとして提供されます。~


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