7: 2022-02-07 (月) 03:14:35 takaboo[6] [7] | 8: 2022-02-07 (月) 10:05:54 takaboo[6] [8] | ||
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Line 106: | Line 106: | ||
**インストールパッケージの入手 [#DOWNLOAD] | **インストールパッケージの入手 [#DOWNLOAD] | ||
> | > | ||
- | -基本パック(必須) | + | -''基本パック''(必須) |
#ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLBasalPack2.6.1.4.exe) | #ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLBasalPack2.6.1.4.exe) | ||
公開日: 2022/02/07~ | 公開日: 2022/02/07~ | ||
サイズ: 20,325,767 byte~ | サイズ: 20,325,767 byte~ | ||
MD5ハッシュ値: 06e0acd96986a5b922bc42e3dbb0f40e~ | MD5ハッシュ値: 06e0acd96986a5b922bc42e3dbb0f40e~ | ||
- | GCC Developer Lite・Simple Term・Flash Writer・openOCD・msys2コマンドラインツールのみを含む | + | GCC Developer Lite・Simple Term・Flash Writer・ctags・openOCD・msys2コマンドラインツール同梱 |
- | -H8パック | + | -''H8パック'' |
#ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLH8Pack202202.exe) | #ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLH8Pack202202.exe) | ||
公開日: 2022/02/07~ | 公開日: 2022/02/07~ | ||
サイズ: 18,643,318 byte~ | サイズ: 18,643,318 byte~ | ||
MD5ハッシュ値: c872ed57af7a387c0ebecd9822ccfc6e~ | MD5ハッシュ値: c872ed57af7a387c0ebecd9822ccfc6e~ | ||
- | 各H8マイコンボード用ターゲットファイル・H8 GCC同梱 | + | 各renesas H8マイコンボード用ターゲットファイル・H8 GCC同梱 |
- | -SHパック | + | -''SHパック'' |
#ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLShPack202202.exe) | #ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLShPack202202.exe) | ||
公開日: 2022/02/07~ | 公開日: 2022/02/07~ | ||
サイズ: 22,413,550 byte~ | サイズ: 22,413,550 byte~ | ||
MD5ハッシュ値: 68153cad925989f6fb54ca769c67c5c5~ | MD5ハッシュ値: 68153cad925989f6fb54ca769c67c5c5~ | ||
- | 各SH2マイコンボード用ターゲットファイル・SH GCC同梱 | + | 各renesas SH2マイコンボード用ターゲットファイル・SH GCC同梱 |
- | -AVRパック | + | -''AVRパック'' |
#ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLAvrPack202202.exe) | #ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLAvrPack202202.exe) | ||
公開日: 2022/02/07~ | 公開日: 2022/02/07~ | ||
サイズ: 16,190,650 byte~ | サイズ: 16,190,650 byte~ | ||
MD5ハッシュ値: da349950a66dda5ef0ece4ef91fea6a0~ | MD5ハッシュ値: da349950a66dda5ef0ece4ef91fea6a0~ | ||
- | 各AVRマイコンボード用ターゲットファイル・AVR GCC同梱 | + | 各microchip AVRマイコンボード用ターゲットファイル・AVR GCC同梱 |
- | -ARMパック | + | -''ARMパック'' |
#ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLArmPack202202.exe) | #ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLArmPack202202.exe) | ||
公開日: 2022/02/07~ | 公開日: 2022/02/07~ | ||
サイズ: 53,296,945 byte~ | サイズ: 53,296,945 byte~ | ||
MD5ハッシュ値: 2a983eafbc0109ec44308b75f6e9a642~ | MD5ハッシュ値: 2a983eafbc0109ec44308b75f6e9a642~ | ||
- | 各ARMマイコンボード用ターゲットファイル・ARM GCC同梱 | + | 各ARMコア内蔵マイコンボード用ターゲットファイル・ARM GCC同梱 |
- | -WINパック | + | -''WINパック'' |
#ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLWinPack202202.exe) | #ref(https://www.besttechnology.co.jp/download/GDLWinPack202202.exe) | ||
公開日: 2022/02/07~ | 公開日: 2022/02/07~ | ||
Line 142: | Line 142: | ||
MD5ハッシュ値: bb55aa3e10778ca4d24550c9a25621f9~ | MD5ハッシュ値: bb55aa3e10778ca4d24550c9a25621f9~ | ||
Windows用GCC同梱 | Windows用GCC同梱 | ||
- | |||
***更新内容 [#id47fd9a] | ***更新内容 [#id47fd9a] | ||
Line 262: | Line 261: | ||
**インストール [#t1d1c731] | **インストール [#t1d1c731] | ||
- | 何も読まずに「OK」「次へ」「はい」を選択してフルインストールすると、ハードディスクを占有する容量が2Gバイトを超える事があります。~ | + | 他のバージョンのGCC Developer Liteと共存させる事を想定していないため、インストール済みのGCC Developer Liteがあれば予めアンインストールしておきます。~ |
- | インストールする際はダイアログボックスに表示されるメッセージを良く読み、必要なコンポーネントだけを選択してから「次へ」ボタンを押すべきです。 | + | 署名の類を一切施していないので、いずれのインストーラーも実行するとスマートスクリーン・セキュリティー警告・ユーザアカウント制御等のメッセージがしつこく表示されます。ダウンロードしたファイルのサイズやハッシュ値が上記と同一であれば「実行(%%%R%%%)」や「はい」を選択してインストールを進めて構いませんが、気がかりな場合はインストールそのものを止めここで示す作業を諦めざるを得ません。~ |
+ | #ref(GDL_CAmess0.png,40%) | ||
+ | #ref(GDL_CAmess1.png,70%) | ||
+ | #ref(GDL_CAmess2.png,70%) | ||
+ | これらのメッセージが表示されないままインストールそのものを拒否されたり、インストーラーファイルが削除される事も考えられます。その場合はWindowsの署名に関するポリシーを変更したり、アンチウィルスの制限を緩める等の措置を講じる必要があります。~ | ||
+ | 次にOSの設定において8.3形式のファイルの生成が有効になっていない場合もインストールを拒否されます。その場合は[[管理者権限でコマンドプロンプトを起動>https://www.google.com/search?q=administrator+command+prompt]]し、以下の様に[[fsutil>https://www.google.com/search?q=fsutil+behavior+disable8dot3]]を使って予め8.3形式のファイル名の生成を有効化してからインストールを行います。 | ||
+ | #html{{ | ||
+ | <pre class="brush: bash;"> | ||
+ | C:\>fsutil behavior set disable8dot3 0 | ||
+ | 現在のレジストリの状態は 0 です (すべてのボリューム上で 8dot3 名の作成を有効にします)。 | ||
+ | |||
+ | C:\> | ||
+ | </pre> | ||
+ | }} | ||
+ | |||
+ | なお限定的な機能のみにもかかわらずコンパイラによってはかなりの数のファイルを内包しているため、ファイルの数とサイズは莫大になるパッケージがあります。そのためインストールが完了するまにではそれ相応の時間がかかるのと、数ギガものハードディスクの空き容量を要求されます。インストールが成功したとしても、最新のコンパイラ類が実行された際にアンチウィルスによってウィルスとして誤認識される恐れもあります。 | ||
+ | |||
+ | ようやくインストールですが、まずはGDLBasalPack~.exeとあるパッケージを実行します。 | ||
インストールする言語を選びます。使用するツールのメニュー等の表示言語もここで選ぶ事になります。 | インストールする言語を選びます。使用するツールのメニュー等の表示言語もここで選ぶ事になります。 | ||
#ref(gdl_inst_step1.png,100%) | #ref(gdl_inst_step1.png,100%) | ||
- | この画面でのみパッケージのバージョンが表示されます。 | ||
- | #ref(gdl_inst_step2.png,100%) | ||
GPL Ver.2です。本インストールパッケージに含まれるGNUツール及びターゲット毎のライブラリはGPL Ver.2の制約を受けるものとします。~ | GPL Ver.2です。本インストールパッケージに含まれるGNUツール及びターゲット毎のライブラリはGPL Ver.2の制約を受けるものとします。~ | ||
- | 何を言わんとしているか分からない時は[[こちら>http://ja.wikipedia.org/wiki/GNU_General_Public_License]]を参考にし、熟慮の上同意するか否かを決定します。 | + | 何を言わんとしているか分からない時は[[こちら>https://ja.wikipedia.org/wiki/GNU_General_Public_License]]を参考にし、熟慮の上同意するか否かを決定します。 |
- | #ref(gdl_inst_step3.png,100%) | + | #ref(gdl_inst_step2.png,100%) |
こちらにはインストールパッケージに含まれるファイルの情報が表示されます。 | こちらにはインストールパッケージに含まれるファイルの情報が表示されます。 | ||
+ | #ref(gdl_inst_step3.png,100%) | ||
+ | インストール先を選んだ後、「フルインストール」を選んでおきます。~ | ||
#ref(gdl_inst_step4.png,100%) | #ref(gdl_inst_step4.png,100%) | ||
- | インストールするルートフォルダを指定します。変更した場合は今後様々な所で弊害が発生しますので、どうなるか予測がつかない場合は変更しない事です。 | + | チェックされているとインストール後にGCC Developer Liteのショートカットがデスクトップに作られます。余計なお世話ならチェックを外します。 |
#ref(gdl_inst_step5.png,100%) | #ref(gdl_inst_step5.png,100%) | ||
- | ここがインストーラの肝です。通常「フルインストール」を選択する意味は皆無です。なぜなら、H8マイコンでしか使うつもりが無いのに、H8やARMのコンパイラまでインストールされてしまいますし、設定リストにも使用しないターゲットの名称が列挙されてしまうからです。おまけに、インストール後のHDDの占有容量が1Gバイトにもなります。~ | + | これでインストールの準備が整いました。最後に「インストール」ボタンを押して、HDDへのコピー作業を開始します。 |
#ref(gdl_inst_step6.png,100%) | #ref(gdl_inst_step6.png,100%) | ||
- | 上段のドロップダウンリストから適宜対象とするターゲットを選択すれば、下段のコンポーネントは自動選択されます。不用意にコンポーネントを手動で変更すると、不必要なファイルがインストールされたり、必要不可欠なファイルが足りない状態になりますので、訳が分からない内はリストから選ぶだけに留めておきましょう。 | + | ---- |
- | #ref(gdl_inst_step6_dropdownlist.png,100%) | + | GDLBasalPac~のインストールが終わったら、続いて目的の追加パッケージをインストールします。概ね同様の手順ですが、インストール先はGDLBasalPac~で指定したフォルダを指定します。また途中で表示されるコンポーネントの選択画面では、自身が必要とするターゲットのみを選択する事で余計なファイルがインストールされなくなります。 |
- | 次へ、 | + | |
- | #ref(gdl_inst_step7.png,100%) | + | |
- | チェックされているとインストール後にGCC Developer Liteのショートカットがデスクトップに作られます。余計なお世話ならチェックを外します。 | + | |
- | #ref(gdl_inst_step8.png,100%) | + | |
- | これでインストールの準備が整いました。最後に「インストール」ボタンを押して、HDDへのコピー作業を開始します。なお、これ以後の処理にはかなりのメモリを必要とします。とてつもなくコピー作業が遅い場合は必要とするメモリが少ない可能性があり、場合によってはインストールが正常に完了しない可能性もあります。 | + | |
- | #ref(gdl_inst_step9.png,100%) | + | |
- | + | ||
- | なお、一部のターゲットが選択されていると、インストールの最終段階でWindows用のデバイスドライバのインストールが合わせて行われます。同梱されるデバイスドライバはOSによって制約があるため、GCC Developer Liteをインストールする前にOS自体の準備をしておく必要があります。ここではWindows 8にインストールする際の手順を記載しておきます。本操作はデバイスドライバをインストールする際に1度だけ行えば結構です。 | + | |
- | + | ||
- | +コマンドプロンプトを''管理者権限''で起動。 | + | |
- | +bcdeditコマンドにて次回起動時の設定変更を行った後にWindowsを再起動。 | + | |
- | bcdedit /set {current} onetimeadvancedoptions on | + | |
- | shutdown /r /t 0 | + | |
- | #ref(win8_bcdedit.png,100%) | + | |
- | +再起動後に表示されるスタートアップ設定画面にて、「7) ドライバー署名の強制を無効にする」を選択して起動。 | + | |
- | #ref(win8_startup.png,100%) | + | |
- | +ログイン後GCC Developer Liteのインストールを開始し、デバイスドライバのインストール時にWindowsセキュリティのダイアログボックスが表示されたら「このドライバーソフトウェアをインストールします(I)」を選択。 | + | |
- | #ref(win8_securitymessage.png,100%) | + | |
- | +デバイスドライバのインストールが正常に行われたメッセージが表示されたら終了。 | + | |
*使い方 [#d0ab4bff] | *使い方 [#d0ab4bff] | ||
Line 337: | Line 334: | ||
#ref(multiwindow.png,70%) | #ref(multiwindow.png,70%) | ||
ソース中のコメント等にURL等を記述していた場合は、そのURL部分にマウスカーソルを合わせ「CTRL」+「ダブルクリック」すると、参照ウィンドウでそのサイトを閲覧する事も出来ます。何かのデータシートがpdfで提供されていたら、ソース中にブックマーク代わりにURL書いておいていつでも参照できるようにすると便利かもしれません。 | ソース中のコメント等にURL等を記述していた場合は、そのURL部分にマウスカーソルを合わせ「CTRL」+「ダブルクリック」すると、参照ウィンドウでそのサイトを閲覧する事も出来ます。何かのデータシートがpdfで提供されていたら、ソース中にブックマーク代わりにURL書いておいていつでも参照できるようにすると便利かもしれません。 | ||
+ | ****タグジャンプ [#n55e8954] | ||
+ | 「検索(S)」メニュー内の「タグファイル自動生成(C)」と「タグ生成オプション」内の「タグ生成時にカレントフォルダを含める」をチェックします。この状態でソースコードをファイルに保存するとバックグラウンドでタグファイルが生成し直されます(特に見かけ上変化はないが処理が長時間に及ぶ事もある)。 | ||
+ | 準備ができたらソースコードの関数名が書かれた部分にカーソルを置き、「Ctrl」キーを押しながら「]」キーを押してから「]」キーのみを放す(「Ctrl」キーのみが押された状態)とエディタウィンドウ中央にその関数名の宣言がなされているファイルの一覧が表示されます。 | ||
+ | #ref(GDL_TagJump.png,80%) | ||
+ | その関数名の参照先が見つからなかった場合は、ファイルの一覧は表示されません。「Ctrl」キーが押されままの状態でファイルの一覧が表示されている間にカーソルキーの上下やマウスのクリックでファイル一覧から任意のファイル名を選択すると、そのファイルが別ウィンドウが開いてかつ該当するタグが記述されている場所にカーソルがジャンプします。もし編集中のソースコードが参照先の場合は、別ウィンドウは開かずにそのまま該当箇所にカーソルがジャンプします。~ | ||
+ | なおタグとソースコードとの相関はほぼ皆無なので、あくまで参考程度に考えてください。 | ||
+ | ****エンコード [#v7b69968] | ||
+ | ソースコードファイルはテキストファイルを対象としますが、コンパイラやツール類はそのファイルの文字コードに多分に影響を受けます。エディタ上では問題無く閲覧できているにもかかわらず、含まれる文字によっては不可解なエラーが発生するといった事が考えられるのです。~ | ||
+ | GCC Developer LiteのデフォルトエンコードであるShift_JISでは問題が生じやすいため、できる限りUTF-8もしくはBOM付きUTF-8に変更た上でソースコードファイルを保存する事を推奨します。画面最下段のステータスバーの右側に現在のエンコードと改行の状態が表示されており、右クリックして表示されるポップアップメニューより任意のエンコードと改行に変更できます。 | ||
+ | #ref(GDL_Encode.png,80%) | ||
+ | ****文字サイズ [#q5e79f02] | ||
+ | GCC Developer Liteは最近の高DPIなPCに対応していないため、高解像度になればなるほどエディタ画面の文字サイズが小さく表示され、場合によっては普通の視力では識別できない程小さく表示されます。その場合は「Ctrl」キーを押しながらマウスホイールを回転させるかピンチイン・アウトさせると、それと連動して文字サイズが変わります。ソースコード全体の見通しを良くするために縮小したり、小さすぎて見えないから拡大するといった使い方ができます。 | ||
+ | #ref(GDL_Zoom.png,55%) | ||
+ | |||
****エディタ設定 [#t28b92dd] | ****エディタ設定 [#t28b92dd] | ||
- | フォントが小さいので見にくいとか青地はイヤだという場合に好き勝手に変更できます。その他にも色々設定ができますが、複雑なので割愛します。 | + | デフォルトのフォントが小さいので見にくいとか青地はイヤだという場合に好き勝手に変更できます。その他にも色々設定ができますが、複雑なので割愛します。 |
#ref(editer_prop.png,100%) | #ref(editer_prop.png,100%) | ||
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