本装置は赤外反射型近接センサで、インタラプタモードにおいては任意の遅延フィルタと検出レベルによって対象の有無を、PWM出力モードにおいては検出レベルに応じたパルス幅を得る事ができます。
赤外線を反射しやすい対象とし、黒地上の白線検出・ドット検出・ペーパエッジの検出といった用途に適用できます。
型式 | 数量 | 備考 |
センサ本体 | 1 | E101B |
コネクタキット | 1 | ・ソケット JST 03ZR-8M x1 |
商品番号 | BTE007 |
リビジョン | E101B |
動作温度範囲 | -40~+80℃ (結露無きこと) |
保存温度範囲 | -50~+125℃ (結露無きこと) |
電源電圧 | DC3.7~5.5V (絶対最大定格:DC6V) |
消費電流 | 30mA(5V) |
最大応答周波数 | 4kHz |
中心波長 | 940nm |
赤外LEDスペクトル半値幅 | 50nm |
推奨検出距離 | 3~17mm (コピー用紙) |
出力I/F | オープンコレクタ (絶対最大定格DC20V/300mA) |
寸法 | 約W23.0×D10.0×H7.6(mm) |
重量 | 2g以下 |
環境配慮 | RoHS準拠, 鉛フリー半田 |
TOP | BOTTOM |
3D pdf |
図のようにVOUT端子はオープンドレイン出力になっています。デジタル信号としてHIGHを確立するには適宜プルアップ抵抗を装備する必要があります。
なお、デフォルトのインタラプタモードでは反射物の検出時にGND電位、非検出時にハイインピーダンス(hi-Z)となりますが、必要に応じて論理を反転させることが出来ます。また、PWM出力モード時は反射光量が多いとデューティー比が下がり、少ないとデューティー比が上がりますが、こちらも論理反転する事が出来ます。
モードスイッチを押すとモニタLEDが高速に明滅し、押し続ける時間に応じて、2秒間なら「検出感度調整」、4秒間なら「検出出力論理変更」、6秒間なら「計測モード変更」の各モードを選択します。そのモードが選択できる状態になるとモニタLEDが各々1、2、3回とゆっくり明滅しますので、そのタイミングでモードスイッチを放す事で各モードの選択が完了します。また、2秒未満で放すか10秒以上押し続けると設定モードを抜け、計測モードに戻ります。
設定モード中に記憶された変更は、次回の電源の印加時にも有効となります。
インタラプタモード時の検出感度を決定します。
検出する対象に本機をかざすと、検出レベルによってモニタLEDの輝度が変化します。
検出対象に対して必要な距離に本機を配置してモードスイッチを短押しすると、その瞬間の反射レベルを記憶して設定モードを抜けます。以後インタラプタモード時においては、その値を基準として検出の有無を判断します。
なお、本機を障害物等で赤外線が反応しない空間に向けながら調整し直す事で、出荷時と同等の最大感度に設定されます。
VOUTから出力される信号の論理を変更します。
短押しする度にモニタLEDが明滅し、出力論理が反転します。モニタLEDが消灯で検出時にLOW、モニタLEDが点灯で検出時にhi-Zになり、長押しすると出力論理を記憶して設定モードを抜けます。
計測モードを決定します。
モードスイッチを短押しする毎に以下の8つのモードを輝度で表しながら切り替え、長押しするとモードを記憶して設定モードを抜けます。
インタラプタモードは検出感度をまたいだ反射光が検出されると、それに応じた状態をモニタLEDとVOUTへ出力します。また選択した遅延時間未満の検出状態の変化では出力が変化しませんので、時間が延びる程にノイズへの感度を落とす事ができます。
PWM出力モードは検出スレッショルドに関わらず、計測された反射光量を250us周期のPWMとして出力します。モニタLEDも反射光量に応じて輝度が変わります。
本センサの基本特性と出力との関係を以下に示します(白色コピー用紙の拡散反射を対象)。
狭小空間への取り付けの際は、検出対象以外が検出されない様に黒色のコーティングを施す等の措置が必要です。また、基板のセンサ素子面には簡易的な絶縁コーティングが施されていますが、防塵・防滴措置は別途行うものとします。